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夢幻水滸伝

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第二百八十一話 州の南北でその九

「そして本来の力を出せば」
「人を遥かに凌駕するな」
「そうした存在ですので」
「わし等は神霊やないな」
「あくまで人です、ですから元からこの世界にいる人達も」
 その彼等もというのだ。
「修行を積めばです」
「わし等の域に達することが出来るな」
「人の強さに限りはありません」
「何処までも強くなれるな」
「レベルにすると千を超えても」
 例えそうなってもというのだ。
「さらにです」
「先があるな」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうしたものですさかい」
「この世界に元からおる人達もな」
「ワテクシ達と同じとです」
 同じ人だということをというのだ。
「念頭に入れておくべきです」
「種族が違ってもやな」
「そうです、人は育ちます」
「それも無限にか」
「そもそもこの世界を最初に統一したのはです」
 自分達が知らないその過去のことも話した。
「どうやらです」
「この世界に元からおる人達がな」
「殆ど成し遂げています」
「そやな、そう思うとな」
「はい、レベルが高いからといって」 
「星のモンでもな」
「元からいる人達を侮ることはです」
 そうした行為はというのだ。
「決してです」
「したらあかんな」
「そうです、真面目に向かい合い」
「認めることやな」
「同じ人だと」
「そういうことやな」
「それを戦略でもです」
 こちらのことでもというのだ。
「念頭に置いてです」
「やっていくべきやな」
「そうです、そしてです」
「これからどうするか」
「そのことを考えていきましょう」
「それでやな、今からな」
 メルヴィルはボームの話をここまで聞いてからあらためて述べた。
「ニューハンプシャーで境を接したヴォネガットとや」
「お話をしますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「そっちが収まったらな」
「ペンシルバニア州ですね」
「あっちのエミリーちゃんとや」 
 彼女と、というのだ。
「どうするかや」
「そうなりますね」
「そこから先もあるが」
 ペンシルバニア州の件を解決してからもというのだ。
「まずはな」
「ヴォネガット君とですね」
「エミリーちゃんや」
「彼女達とですね」
「どうするかや、ほなまずは」
 メルヴィルはさらに言った。
「ヴォネガットのとこに使者を送るで」
「そうしてお話をですね」
「する、それで済んだらな」
 話でというのだ。 
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