夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百八十話 マサチューセッツ州の伊達男その十一
「そうしていきましょう」
「貿易での利益は大きいです」
「州の財政の潤います」
「だからですね」
「ここはですね」
「そちらも進めましょう」
こう言ってだった。
ボームは港湾施設の拡大も進めた、するとそれが忽ち貿易での利益拡大につながった。世界中から来る船が増えてだ。
ボストンを中心とした州の港はさらに賑わった、港湾施設には最新技術も用いたので尚更であった。
その状況を実際に港で見てだ、ボームは笑顔で述べた。
「いや、よかったです」
「これまで以上にです」
「港は賑わっていてです」
「多くの利益を得ています」
「そうなっています」
「そうですね、これからもです」
共にいる船を用いて貿易を行う商人達に話した。
「港は整備を続け」
「そうしてですか」
「そのうえで、ですか」
「良港にしていき」
「利益を得ていきますか」
「お金がないと」
さもないと、ともだ。ボームは話した。
「何も出来へんですし」
「それはそうですね」
「まさにそうですね」
「その通りです」
「そうですさかい」
だからだというのだ。
「これからもです」
「そうされていきますか」
「港湾の充実は進める」
「そうされますね」
「そうします」
こう言って港湾の充実を進めていった、当然彼の政策はそれだけではなく農業や林業もそうしていった。
そして特にだった。
科学に関する研究所を建ててそちらに予算を投入して人材も充実させていた。
「やはり技術ですね」
「それが充実して」
「それでこそですね」
「発展しますね」
「左様ですね」
「ワテクシ科学者なので」
この職業にあるのでというのだ。
「特に思い入れがありますね」
「そうなのですね」
「それで、ですね」
「力を入れられていますね」
「政の中でも」
「そうです」
まさにというのだ。
「それはこれからもです」
「同じですね」
「充実させていきますね」
「左様ですね」
「そうします」
まさにというのだ。
「この州を世界の科学の中心にもです」
「されますか」
「そうお考えですか」
「そうです」
こう官吏達に答えた。
「元々科学の先進地域ですし」
「マサチューセッツ工科大学もありますし」
「そちらからもですね」
「科学を研究し」
「そして発展させていきますか」
「そうします、ただ科学だけではないです」
ボームはこうも言った。
「この世界にある技術は科学だけやないですから」
「魔術もありますし」
「錬金術や超能力もあります」
「そして精霊を使うことも出来ますし」
「召喚も可能です」
「獣の術や僧侶の術もあります」
「踊りや風水術で自然を動かすことも出来ますね」
ボームはそうした技術の話もした。
ページ上へ戻る