夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百八十話 マサチューセッツ州の伊達男その十
「賊もです」
「そうしていきますか」
「これからは」
「そうなのですね」
「はい」
兵達に答えた。
「そうして戦力を増強していきましょう」
「賊やモンスターでもですね」
「降ればそれでよし」
「罪が軽いなら許し」
「そうしてですね」
「その戦力で、です」
ボームはさらに話した。
「州を守ります」
「そうしてくれますか」
「マサチューセッツ州全体を」
「そうしてくれるのですね」
「はい、そして」
ボームはさらに話した。
「今は州の統一を進めていますし」
「その戦力にもされますか」
「その様にもされますか」
「そうお考えなのですね」
「そうです、では彼等はそうします」
軍に加えると言うのだった、ボームは実際にそうしていき自軍の戦力も増強させていった。そうしてだった。
西部の賊やモンスター達の征伐を続けるとだった。
「ボーム様の行いを見てです」
「西部の者達もボーム様ならと思い」
「次々と降ってきていますね」
「街や村単位で」
「そうなってきていますね」
「そうですね、有り難いことです」
ボームはボストンの官庁の自身の執務室で述べた。
「このことは」
「左様ですね」
「お陰で州の統一が見えてきました」
「そうなりました」
「有り難いことです、ですが」
ボームはここでこうも言った。
「一つ気になることがあります」
「といいますと」
「それは何でしょうか」
「一体」
「治安とインフラそれに州の統一を念頭にです」
自分の席の前にいる官吏達に話した。
「政を進めてきましたが」
「それが何か」
「普通ではないでしょうか」
「悪いことではないです」
「事実それにより勢力圏は豊かになっていますし」
「港です」
官吏達に述べた。
「そちらのことがなおざりでは」
「そうですか」
「このボストンは貿易港ですが」
「そちらがなおざりになっていましたか」
「これまでは」
「はい、ですから」
そう見るからだというのだ。
「ここはです」
「港の整備ですか」
「そしてその改善ですか」
「そのうえでの貿易の充実ですか」
「それを進めていきますか」
「港が手狭に思いますので」
海の方に顔を向けて話した。
「州全体で」
「だからですか」
「港の拡大ですか」
「そちらも進められますか」
「はい、お金に余裕がある限り」
公費を投入してというのだ。
ページ上へ戻る