夢幻水滸伝
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第二百八十話 マサチューセッツ州の伊達男その九
「神具はです」
「使いこなすと、とですか」
「非常に大きな力になるのですね」
「そうなのですね」
「そうです、そしてです」
ボームはさらに話した。
「ワテクシの神具はもう一つあります」
「確かウルリクルミでしたね」
「ロボットでしたね」
「機械の身体でコンピューターで考える」
「そして変形も出来る」
「そうです、こうした神具を用いれば」
そうすればというのだ。
「この様にです」
「敵を倒せる」
「それも容易に」
「そうなのですね」
「はい」
そうだというのだ。
「ですから次は賊の討伐ですが」
「今度は百人を超えるハイウェイマン達です」
「非常に厄介な連中ですが」
「それでもですか」
「神具を用いてですか」
「倒されますか」
「そうします、では行きましょう」
こう話してだった。
モンスター達を退治したボームはそのまま兵を率いてそのうえで街道にいてそこを行き来する人々を襲い金を巻き上げるハイウェイマンの一党の征伐に向かってだった。
彼等と遭遇すると即座にだった。
ウルリクルミを出した、この神具はボームが命じるとだった。
すぐに人間位の大きさの機械の身体からだった。
巨大化してだ、尚且つだった。
蟹の姿に変形しそうしてだった。
賊達を巨体の八本の足で薙ぎ倒し二つの目から出すビームで吹き飛ばし。
左右の鋏で叩いて倒した、賊達は瞬く間に全員倒されボームと兵達によって縛られたが彼等を全員そうしてだった。
兵達はボームにだ、いぶかしむ顔で問うた。
「あの、賊達ですが」
「命は奪わないのですか」
「全員捕らえましたが」
「死んでいた者はボーム様が復活佐瀬までして」
「この者達は確かに賊ですが」
それでもとだ、ボームは話した。
「人を殺したり傷付けたりはしないですね」
「少数の旅人や商人を取り囲み」
「そして通行料と称して金を巻き上げ」
「そのうえで道を行かせていたそうです」
「それだけです」
「悪党でもそれならです」
金を奪う程度ならというのだ。
「許せます、後は牢獄に入れ」
「そうしてですか」
「罪を償わせますか」
「そうしますか」
「そうします」
こう兵達に話した。
「彼等は。兵にも入れ」
「そうしてですか」
「戦力にもしますか」
「賊であっても」
「そうします、そしてです」
彼はさらに話した。
「労働力にもなりますし」
「だからですか」
「処刑まではしないですか」
「人を傷付けたり殺していないなら」
「そうします、ただ軍の規律は厳しくです」
それは徹底させるというのだ。
「何があっても」
「そうですか」
「ではですね」
「これからはですね」
「はい、モンスターでも降るなら迎え入れていますし」
軍にというのだ。
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