| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百八十話 マサチューセッツ州の伊達男その八

「平穏にします、実はです」
「実は?」
「実はといいますと」
「ワテクシの神具は三つありますが」
 自分が持つそれの話をした。
「そのうちの二つは戦闘向きなのです」
「科学者でもですか」
「そうなのですか」
「ボーム様は」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「ここはです」
「ボーム様が出陣され」
「そうしてですか」
「賊やモンスターを退治されますか」
「そうされますか」
「そうします、戦えるなら」 
 そうであればというのだ。
「それを用います」
「そうですか、では」
「これからはですか」
「西部の賊やモンスターにですか」
「その神具を使われますか」
「そうします」
 こう言ってだった。
 ボームは実際に兵を率いて自ら賊それにモンスター達との戦闘にも向かった、そうしてモンスター達にだった。 
 神具の一つであるアルキメデスの鏡を用いるとだった。
 そこからビームを放ってだ、それでだった。
 倒した、彼が率いていた兵達は多くのモンスターに複数のビームを放ち一撃で倒した彼に驚いて言った。
「何と」
「あれだけの数のモンスターを瞬時に倒すとは」
「どのモンスターも侮れない強さでしたが」
「それを一瞬とは」
「恐ろしいものです」
「これが神具ですか」
「そうです、効果的に使えばです」 
 ボームは驚きを隠せない彼等に話した。
「この様にです」
「強力なモンスター達でもですか」
「それが群れを為していても」
「この様に瞬時に倒せるのですね」
「そうなのですね」
「はい、強力な武器になります」
 実際にというのだ。
「武器でなくともです」
「そうした神具でなくともですか」
「非常に大きな力になりますか」
「そうなのですか」
「フィンの手も」
 この神具もというのだ、銀色に輝く金属製の手袋である。これを身に着けるとどんな複雑な作業も簡単に出来るのだ。
「どういった作業も出来ますし」
「その神具もありますね」
「そういえばそうでしたね」
「そちらもボーム様の神具でしたね」
「そうでしたね」
「製作だけでなく開発のヒントも与えてくれますし」 
 そうした力も備えているというのだ。
「医者程ではないですが手術も出来ますし」
「素晴らしい神具ですね」
「そこまで聞くと」
「実際に」
「ですから」 
 それ故にというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧