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夢幻水滸伝

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第二百八十話 マサチューセッツ州の伊達男その二

「それと共に」
「共にといいますと」
「ボストンにも凄い大学がありますね」
「ハーバード大学ですか」
「マサチューセッツ工科大学も重要ですが」
 それと共にというのだ。
「ハーバード大学にもです」
「行かれたいですか」
「はい」
 こう話したのだった。
「是非」
「そうですね、実は私工科大学のファンでして」
「そうなのですか」
「子供の頃から実験が好きで」
「ああ、雑誌の付録等にある」
「そういうのも好きでして」
 それでというのだ。
「それで、です」
「あの大学のファンなのですか」
「そうなのです、それで息子にもです」
「そうした雑誌の付録をですか」
「遊ばせてます」
 その様にしているというのだ。
「そうしています」
「そうなのですね」
「それで申し上げました」 
 まずはマサチューセッツ工科大学に行ってはというのだ。
「ですがこの街の掌握とです」
「ハーバード大学に行くこともですね」
「いいかと」
 ボームに微笑んで話した。
「それもまた」
「ほなそれでは」
「はい、その様にですね」
「ことを進めます」
 こう応えてだった。
 ボームはパンケーキも食べた、そうしてマスターにあらためて話した。
「コーヒーもパンケーキもです」
「如何でしょうか」
「いいですね」
 笑顔での感想だった。
「実に」
「そう言ってくれますか」
「はい、ほな飲んで食べましたら」
「その後で、ですね」
「それからはです」
 まさにと言うのだった。
「まずはボストンですね」
「そちらにされますか」
「はい、市長さんに会って」
 ボストンのというのだ。
「そうしてです」
「そのうえで、ですか」
「協力を仰ぎ」
「そしてですね」
「工科大学とです」
「ハーバードにもですね」
「赴きます」
 こう言うのだった。
「そして知識と技術をです」
「手にいられますか」
「武器ですね」
「はい、知識と技術は」
「そうですさかい」
 ボームは話した。
「並行して進めていきます」
「そうされますか」
「そして」
 そのうえでというのだ。
「まずは州の掌握ですね」
「このマサチューセッツ州のですか」
「はい」
 マスターに答えた。
「それですね」
「ボーム様なら結構楽に」
「いえいえ」
 謙遜した笑みで答えた。 
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