夢幻水滸伝
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第二百七十九話 二つの会談その四
「わしも到底勝てんわ」
「そういえば学園の中の神社の」
「巫女の娘もな」
「かなり飲みますね」
「綾乃ちゃんに負けん位にな」
「商業科のパン屋の娘さんも」
「そして食堂の娘さんもな」
彼女達もというのだ。
「相当飲むけどな」
「紫さんはですね」
「かなり凄いわ」
「恐ろしいまでに飲みますね」
「しかも甘いもんも好きでな」
これもというのだ。
「お酒飲みながらな」
「甘いものも楽しまれていますね」
「そうもするしな、それであの娘は多分な」
「この世界でもですね」
「抹茶アイスをな」
今話しているそれをというのだ。
「楽しんでるやろな」
「そうなのですね、ではやがては」
「日本もやな」
「掌握して」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「抹茶アイスをや」
「食べますね」
「そうしよな、それでこれからはな」
「二人で、ですね」
「六つの州をや」
「治めていきますね」
「そしてな」
メルヴィルは言葉を続けた。
「ペンシルバニアもな」
「あの州もですね」
「どうするかや」
「ふむ」
ここでだ、ボームは。
気障にポーズを付けた、そのうえでメルヴィルに話した。食べながらそうする仕草も気障なものに見える。
「あちらにはエミリー嬢がいますが」
「それで州を掌握してるな」
「彼女とどうしていくか」
「戦うか和平かな」
「どちらかですね」
「そや」
まさにというのだ。
「どうするか、わしとしてはな」
「ワテクシと同じですね」
「話で済んだらな」
それでというのだ。
「充分や」
「左様ですね」
「しかしや」
それでもというのだった。
「戦になってもな」
「戦いますね」
「そうするわ、あの州も大きいが」
ペンリスバニア州もというのだ。
「それでもな」
「掌握されますね」
「あの州も掌握するとな」
そのペンシルバニア州をというのだ。
「わし等の勢力はさらに大きくなる」
「だからですね」
「ここはな」
「彼女もですね」
「仲間にしたい」
こうボームに話した。
「是非な、そしてな」
「そして?」
「ニューハンプシャーにも勢力を拡大し」
そうしてというのだ。
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