夢幻水滸伝
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第二百七十九話 二つの会談その三
「アイスクリームは最高です」
「わしも好きや、ただな」
「ワテクシはですね」
「起きた世界でもアイス好きでな」
「こちらの世界でもです」
「そやな」
「毎日食べたい程です」
そこまで好きだというのだ。
「日本でも」
「実際起きた世界でも食べてるな」
「日本独自のアイスも」
「抹茶アイスとかな」
「あれもいいですね」
抹茶アイスと聞いてだ、ボームは楽しそうに述べた。
「素晴らしい味です」
「よおあんなん考えたな」
「全くです、お抹茶の味がです」
「アイスに独自の味を加えてな」
「最高です」
そうなっているというのだ。
「この世界でもありますね」
「あるけど今はな」
「食べられへんですね」
「アメリカではな」
「日本で、ですね」
「今頃綾乃ちゃん達が楽しんでるわ」
自分と同じ神星の一人である彼女の名前を出した。
「日本酒飲みながらな」
「彼女はお酒大好きですからね」
「めっちゃ飲むからな」
「日本人の一部はお酒が全く飲めないですが」
ボームはバニラアイスを食べつつチョコレートアイスを食べているメルヴィルに話した、ここでは科学者の顔も見せた。
「弥生系の人は」
「何かアルコールを分解するもんがなかったな」
「身体の中に」
「それでやな」
「はい、ですから」
その為にというのだ。
「飲めない人がいます」
「日本人は縄文系と弥生系の混血やさかいな」
「弥生系の血が濃いとです」
そうであるならというのだ。
「お酒が飲めない人がいます」
「そやな」
「ですが紫さんは」
綾乃を名字で呼んで話した。
「外見は弥生系やと思いますが」
「どんどん飲むな」
「そうですね」
「多分星のモンで屈指の酒豪やな」
「三極星の方はどなたもですね」
「エカテリーナちゃんはウォッカ水みたいやしな」
「タゴール君も飲みますし」
こうメルヴィルに話した。
「どなたもです」
「めっちゃ飲むな」
「そうですね」
「三極星は神星の中でも別格やが」
メルヴィルはチョコアイスを食べつつ述べた。
「将の将たる器でな」
「そのお力も絶大ですね」
「そやけどな」
「お酒についてもですね」
「凄いわ、綾乃ちゃんにしても」
「もうどんどん飲んで」
「一升瓶三本空けることもな」
そうすることもというのだ。
「普通やさかいな」
「驚異的ですね」
「ほんまにな」
こう言うのだった。
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