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夢幻水滸伝

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第二百七十八話 他州掌握へその五

「ロードアイランド州もとなるとな」
「尚更ですね」
「マサチューセッツ州を圧迫出来ますね」
「そうなりますね」
「あそこを治めるボームをな」
 その彼をというのだ。
「囲んでな」
「そうしてですね」
「やがてはですね」
「軍門に降すのですね」
「そうしてくわ、あっちから降ったらええが」
 そうなればというのだ。
「そやないとな」
「各州からですね」
「兵を送り」
「そうしてですね」
「攻める、マサチューセッツも結構な勢力やが」
 それでもというのだ。
「囲んで攻めるとや」
「苦しいですね」
「だからですね」
「ここはですね」
「ロードアイランド州を掌握してな」
 次はというのだ。
「引き続きバーモント州もな」
「掌握を進める」
「そうしますね」
「これから」
「そうしてくで」
 こう話してだ、そしてだった。
 メルヴィルは次はロードアイランド州の掌握に入ってだった。
 バーモント州の掌握を進めた、その間ボームは軍備を整えていることが確認されたがそれでもであった。
 メルヴィルは自身の戦略を進めていった、そしてだった。
「ロードアイランドも掌握出来たな」
「はい、そうですね」
「有り難いことに」
「そうなりました」
 官吏達が答えた。
「そしてバーモント州もです」
「この州も掌握間近です」
「完全に」
「まだ街や村は攻めてへんが」
 それでもとだ、メルヴィルは述べた。
「順調か」
「はい、極めて」
「そうなっています」
「これで、です」
「マサチューセッツ州も囲めます」
「しかも人口も国力も増えてな」
 このこともだ、メルヴィルは述べた。
「そうなってるな」
「左様ですね」
「今やメルヴィル様はアメリカ随一の勢力になられています」
「複数の州を掌握され」
「かつ多くの人口と豊かな産業を擁せられて」
「そうみたいやな、もうこれでや」
 メルヴィルも彼等の話を受けて述べた。
「マサチューセッツは圧倒してるな」
「そうなりました」
「それではですね」
「いよいよですね」
「マサチューセッツ州をですね」
「掌握するか」
 こう言ってだった。
 メルヴィルはマサチューセッツ州へ勢力を拡大することを決定した、それは即ちボームと対決するということだったが。
 そのボームから使者が来てだ、彼に言ってきた。 
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