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夢幻水滸伝

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第二百七十七話 ニューヨーク州統一その十一

「勢力を拡大させてくで」
「そうされますか」
「それでな」
 メルヴィルは真剣な顔で述べた、そして市長の前にアメリカの浮島まで出ている立体地図を出してそのうえで話した。
「これからは州だけでなくな」
「アメリカ全体で、ですか」
「考えていきたい」
 こう言うのだった。
「戦略をな」
「そうされますか」
「それでや」
 メルヴィルはさらに話した。
「今はや」
「メルヴィル様はニューヨーク州を統一されましたね」
「そして周りの州やけどな」
 そのニューヨーク州のというのだ。
「南はニュージャージ、ペンシルベニアと接してる」
「左様ですね」
「東はコネチカット、マサチューセッツ、バーモントや」
「合わせて五つの州ですね」
「マサチューセッツにボームがおってや」
 今度は星の者の話をした。
「ペンシルバニアにはスノーちゃんがおる」
「そうした状況ですね」
「このうちエミリーちゃんはアサシンで戦闘向きやが」
 こうした者だがというのだ。
「ボームは科学者でや」
「戦向きではないですか」
「そしてかなり平和的な性格や」
 そうだというのだ。
「かなり気障やがな」
「そうなのですね」
「まずはこの二人を仲間にしたいが」
 それでもというのだ。
「その前にコネチカット、ニュージャージ、バーモントをな」
「その三つの州をですか」
「併合してな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「お二方と、ですか」
「話をしたい」
「そうお考えですか」
「ああ、小さな勢力やとな」
 その状況だと、というのだ。
「相手もや」
「お話に乗らないですか」
「ニューヨーク州は大きな勢力を持つが」
 それでもというのだ。
「一州だけやとな」
「その勢力もですか」
「足りん、そやからな」 
 そう考えられるからだというのだ。
「今ボームとエミリーちゃんは掌握したばかりの州の統治に入ってな」
「それで、ですか」
「忙しいな、その間にな」
 市長に対して話した。
「残り三つの州の掌握や」
「ニュージャージー、コネチカット、バーモントを」
「三つの州の街や村にや」
「使者を送り」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「わしに入る様に言う、そして軍もや」
「拡大させるのですね」
「今以上にな、そしてな」
 メルヴィルは話を続けた。
「やっぱり降らん街や村はな」
「攻めますか」
「そうしてくで、三つの州を掌握出来たらな」
 その時はというと。
「今よりさらに大きな勢力になってるな」
「はい、やはり違います」
 まさにとだ、市長も答えた。 
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