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夢幻水滸伝

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第二百七十七話 ニューヨーク州統一その十

「このことはです」
「驚くことやないか」
「そうかと」
 こうメルヴィルに話した。
「この街でメルヴィル様は戦われ」
「マフィアやギャングの征伐でな」
「その時の戦いぶりも知れ渡っていたので」
「そやからか」
「はい、圧倒的なお強さでした」
「レベルが高くて」
 メルヴィルはこの世界の星の者のことも話した。
「ステータスもスキルもな」
「段違いに多く高いですね」
「そやな」
「はい、そして」
 それにというのだ。
「神具も四つお持ちで」
「そのこともあってか」
「マフィアやギャングをです」
 ニューヨーク市の彼等をというのだ。
「何でもなく一掃されました、そのです」
「圧倒的な強さがか」
「州全体に知れ渡ったので」
「これは戦っても勝てんとか」
「そして頼もしいと」
「わしの下におったらか」
「そう思ってです」
 そうしてというのだ。
「どの街や村もです」
「降ったんか」
「そうなのです」
 戦わずしてというのだ。
「圧倒的な強さと善政をです」
「その二つを見せたいと思ったが」
「メルヴィル様のお考え以上にです」
「州の街や村の決断を促したんやな」
「そうなのです」
「そやったか」
「お見事です」
 市長は微笑んでこうも述べた。
「これが星の方とです」
「自分も思ったか」
「はい」
 まさにというのだ。
「そうでしたし今もです」
「思ってるか」
「能力が違って」
 そうしてというのだ。
「お心も確かなので」
「それでかいな」
「確かなお力がです」
 それがというのだ。
「感じられます」
「そやねんな」
「はい、これからも宜しくお願いします」
 こうもだ、市長はメルヴィルに話した。
「まことに」
「ではそうさせてもらうわ」
「はい、それでこれからのことですが」
「州を統一したしな」
「はい、ですから」
 それでというのだ。
「これからは他の州にもですね」
「勢力を拡大してくで」
「そうされますね」
「そや、あと他の星のモンがな」
「それぞれの州を統一されていっていますね」
「それで一角の勢力になってるが」
「どうしていかれますか」
「話をしてこっちに入るならええが」 
「そうでない場合は」
「その場合はしゃあない」
 メルヴィルは強い声で応えた。
「戦でや」
「降されますか」
「そうしてくわ、そのうえでな」
 さらに言うのだった。 
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