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夢幻水滸伝

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第二百七十七話 ニューヨーク州統一その七

「その様にされて下さい」
「そうしてええか」
「そこまでお考えでしたら私から言うことはありません」
「そうなんやな」
「はい、ではこれからは」
「州の統一をな」
 これをというのだ。
「目指すわ」
「宜しくお願いします」
「ほなな」
 笑顔で言ってだった。
 メルヴィルはニューヨーク州の街や村で自分の勢力に入っていないところに使者を送っていってだった。 
 そのうえで勢力圏を治めていった、どの街も村も栄えていたが。
「いや、街や村の中だけやなくてな」
「外にも賊がいる」
「モンスターも」
「そのことが問題だというのですね」
「メルヴィル様としては」
「ああ、一旦城壁を出たらな」 
 街や村を囲み守っているそれをというのだ。
「やっぱり出る時があるな」
「賊やモンスターがですね」
「それでいつも征伐されてますね」
「そうされていますね」
「ああ、さもないとな」
 賊やモンスターを掃討しなければというのだ。
「危ないからな」
「だからですね」
「征伐にも力を入れておられますね」
「その様にされていますね」
「そや、民の安全の為にな」
 だからこそというのだ。
「ちゃんとな」
「そうされていますね」
「ではですね」
「これからもですね」
「それをやってく、街や村の賊も掃討するけれどな」
 マフィアやギャング達もというのだ。
「そうするわ」
「わかりました、ではです」
「その様にお願いします」
「民の為に」
「ああ、それでな」 
 自分の前にいる官吏達にさらに話した、会議の場でそうしているがメルヴィルは自分の席からこうも言った。
「今はわしが兵を率いてやってるな」
「それをですか」
「変えていかれますか」
「政を行ってるとな」
 そうしていると、というのだ。
「兵を率いて戦う余裕がな」
「ないですね、確かに」
「近頃そうなってきていますね」
「だからですね」
「そや、もう軍の指揮官に任せていく」
 賊やモンスターの征伐はというのだ。
「そうしてくわ、あと冒険者にもな」
「クエストですね」
「それを出してですね」
「そのうえで、ですね」
「征伐してもらう、実際に政を執ってわかったわ」
 メルヴィルは官吏達に考える顔になって話した。
「自分が何でも先頭に立ってやることは出来ん」
「やることが多く」
「それで、ですね」
「どうしてもですね」
「システムを構築してな」
 こう官吏達に話した。
「統治のな」
「そのうえで行っていく」
「それが政ですね」
「何でも自分でするのではなく」
「システムを動かすことですね」
「それがわかった、幸いな」
 メルヴィルは官吏達にさらに話した。 
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