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夢幻水滸伝

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第二百七十七話 ニューヨーク州統一その二

「それなり以上の経済力があるな」
「アメリカの中でもかなりです」
「それやとな」
「そうした兵器の開発もですか」
「国力から見ても技術から見てもな」
「可能ですか」
「そや、そうした軍事力でな」
「州の統一を進めますか」
「今はあるもので戦うが」
 目の前にある戦車や戦闘機でというのだ、見ればメルヴィルが知っている兵器ではまだ二次大戦前のものである。かろうじて回転砲塔を備えた戦車となったばかりの単葉機といった風な戦闘機である。
「しかしな」
「将来はですか」
「そうしたな」
「重爆撃機にですか」
「長距離のや」
「空母に搭載出来るですね」
「戦闘機や攻撃機、爆撃機をな」
 開発し配備するというのだ。
「それでレーダーを開発してるが」
「あれもですか」
「各機にな」
「搭載するのですか」
「そや、科学に加えてな」
 この技術だけでなくというのだ。
「魔術や錬金術も入れて開発した」
「そのレーダーをですか」
「搭載してな」
 各機にというのだ。
「当然各艦にもな」
「そうさせて」
「そして街や村にも配備してな」
「敵が来てもすぐにわかる様にしますか」
「そや、そうしてや」
 レーダーを搭載、配備させてというのだ。
「そのうえでな」
「敵の襲撃を防ぎますか」
「そうなる様にしてくで、兎角な」
 これからはというのだ。
「軍の近代化をな」
「徹底させますか」
「そうしてな」
「戦っていきますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「これからはな」
「そこまでお考えとは」
 士官はメルヴィルを驚愕した顔で見つつ述べた。
「流石星の方です」
「何てことはない、わしが起きた世界では実際やったことやしな」
「だからですか」
「今言うてるだけやからな」
 それでとだ、メルヴィルは事実何でもないという顔で答えた。
「そのことを」
「それでもかなりです」
「まあ知識があるとな」
 歴史そして軍事のというのだ。
「言えるわ」
「そうですか」
「それでや」
 メルヴィルは士官にさらに話した。
「実際にな」
「これからですね」
「そや、兵器の性能を上げてな」
「レーダーもですね」
「配備するで、あと貝殻をな」 
 メルヴィルはこちらの話もした。
「増やしてな」
「多くの者にですか」
「持たせてな」
 そうしてというのだ。 
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