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夢幻水滸伝

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第二百七十七話 ニューヨーク州統一その一

                第二百七十七話  ニューヨーク州統一
 メルヴィルはまずは良質な装備と厳格な訓練で精強にした軍隊を整えた、軍服とブーツそれにだった。
「自動小銃をですね」
「そや、標準装備にしてや」 
 メルヴィルはリザードマンの士官に答えた。
「剣や槍、弓矢もや」
「鋼鉄のものですね」
「防具もな」
「ここまでとは」
「ここまでしてや」 
 メルヴィルは士官に笑って話した。
「ほんまに強なる、そやから兵器もな」
「砲塔付きの戦車にですね」
「それに単葉機をな」
「配備しましたか」
「強いからな、軍事費はかかったが」 
 このことは事実だがというのだ。
「その分はや」
「強くなりましたか」
「そや、しかしな」
 ここでだ、メルヴィルは。
 今自分達がいる飛行場にある戦闘機と戦車を見て少し微妙な顔になった、そのうえで士官に対して話した。
「戦車も航空機もよりよくしていかんとな」
「いけないですか」
「この戦車はな」
 彼が知っている戦車から話した。
「七十六ミリ砲を装備してな」
「七十六ミリですか」
「もっと量産性を高めて」
 そうしてというのだ。
「故障を少なくして移動距離もな」
「長くしますか」
「そうしたい、航空機もな」
 これもというのだ。
「速度と運動性能それに航続距離をな」
「高めるのですか」
「それで空船の建造も増やすが」
 それでもというのだ。
「空母も造るしな」
「空母となると」
「そや、それにも搭載出来る戦闘機にな」
 それにというのだ。
「攻撃機や爆撃機もな」
「製造してですか」
「配備したい、陸地で使うだけやなくて」
 さらにというのだ。
「空母にもな」
「搭載出来る様にしますか」
「そうしたい、それでな」
 メルヴィルはさらに話した。
「爆撃機で一つ考えがある」
「といいますと」
「四発で長距離を飛べる」
「四発エンジンですか」
「そや」
 まさにとだ、メルヴィルは士官に答えた。
「それで装甲や自動消火装置も備えたな」
「そうしたですか」
「重爆撃機も開発したい」
「それはまた凄いですね」
「ニューヨーク州は五千万の人口がおってや」
 この世界ではそれだけの人口が存在している。アメリカ全体では八億である。メルヴィル達が起きた世界より二倍強多いのだ。 
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