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夢幻水滸伝

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第二百七十六話 摩天楼掌握その十二

「歩兵と砲兵、騎兵に術で戦うな」
「術兵ですね」
「そこにや」 
 さらにというのだ。
「戦車もや」
「加えてですか」
「確かな戦力にしてな」
「それを他の街や村に見せて」
「そしてな」 
 そのえうでというのだ。
「わしの勢力に入る様にや」
「言われるのですね」
「来る者は拒まずでな」
「そうして勢力を拡大されますか」
「もうな」
 それこそというのだ。
「戦わずして降るんやったらな」
「それならですね」
「最善や、そして戦になってもな」
「飛行機や戦車も用いて」
「戦ってな」
 その様にしてというのだ。
「勝ってくで」
「そうされますか」
「そうしてくで、それでどんな飛行機や戦車があるか」
 そうしたものの種類の話もした。
「見たいな」
「そうですか」
「ああ、具体的にどんな性能かな」
 このことをというのだ。
「確かめたいからな」
「だからですか」
「後で見せてくれるか」
「わかりました」 
 それならとだ、市長はメルヴィルに答えた。
「後で空港そしてその傍にある戦車工場に案内致します」
「宜しく頼むな」
「それでは。しかしそうしたことまでお考えとは」
 市長は感嘆する様にして述べた。
「お見事です」
「そうか?」
「はい」
 見事と言われて懐疑的に返したメルヴィルに微笑んで答えた。
「流石六将星の方です」
「星のモンの中でも特に武に秀でたか」
「実戦のことはもう聞いています」
 マフィアやギャングを成敗した時のことをだ、メルヴィルは自身の神具であるガンのタスラムそれにライフルのブリューナクを効果的に使い彼等を圧倒したのだ。
「術も全てお使いで」
「星のモンは全ての術を使えるしな」
「それでかなりのお強さと聞いていましたが」 
 メルヴィル個人はというのだ。
「それだけでなく」
「兵器についてもか」
「造詣が深いので」
 それでというのだ。
「素直にです」
「わしを見事やとか」
「思った次第です」
「そやねんな」
「はい、それでまずはですね」
「どんな兵器かな」
 それをというのだ。
「見たいわ」
「左様ですか」
「そしてその兵器を使ってな」 
 そのうえでというのだ。
「戦になってもな」
「勝たれますね」
「そうなる、人だけでなく兵器も使って」
 その様にしてというのだ。
「戦になってもな」
「勝てる様になりますね」
「そや、ほなな」
「兵器もですね」
「性能のええもんをな」
「揃えて」
「相手に見せて」
 その強さをというのだ。 
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