| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百七十六話 摩天楼掌握その九

「マフィアやギャングを一掃したが」
「それと共に多くの証拠も掴んだので」
「それでな」
「それを用いてですね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「表社会の掃除もな」
「行いますね」
「それでや」
「市政を街の隅から隅に及ぶ様にして」
「街を掌握するで」
「わかりました、では」
「これから表をな」
 こちらの社会をというのだ。
「掃除するで」
「わかりました」
 市長も頷いて応えた、そして即座にだった。 
 メルヴィルは即座にその押さえた証拠を用いてだった。
 ニューヨークの表社会の悪質な者達も一掃した、そのうえでこの街を掌握して街の産業のことにも力を注ぐ様になったが。
 その収益を見てだ、彼は唸った。
「やっぱりこの世界屈指の街だけあるな」
「収益が凄いですね」
「ああ、他の街と比べるとな」
 それこそとだ、彼は市長と共に市庁の食堂で昼食を摂りつつ話した。
「桁がちゃうな」
「様々な産業が栄え」
「人口も多いからな」
「それで、ですね」
「そや」
 それでというのだ。
「かなりや」
「収益が凄いですね」
「これだけの収益があるとな」
 メルヴィルはステーキを食べつつ話した、かなり大きなティーボーンである。それをかなりの勢いで食べている。
「軍隊もな」
「今以上にですか」
「揃られるわ」
「では」
「そや、内政を進めてるが」
 それと共にというのだ。
「強力な軍隊もな」
「揃えて」
「そしてや」 
 そのうえでというのだ。
「その軍事力で以てな」
「州の掌握もですね」
「やってくで」
「やはり強力な軍は必要ですね」
「絶対にな」
 それはというのだ。
「何といってもや」
「やはりそうですね」
「そやからな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「街の収益を活かして」
「強力な軍隊を整えてな」
「そうしてですね」
「今度は州の統一や」
「それにかかられますか」
「そうするで」
 ステーキの横にある茹でられた人参も食べる、半分丸ごとである。
「これからな」
「そうですか」
「それで市長さんにはな」
 メルヴィルは市長にも話した。
「これからもな」
「このままですか」
「ニューヨークの政を頼むで」
「任せて下さいますか」
「それでわしはな」
「ニューヨーク州の統一とですね」
「統治をな」 
 州全体のそれをというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧