夢幻水滸伝
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第二百七十六話 摩天楼掌握その八
そのうえでまずは裏社会の情報収集を行い分析も完了すると。
警察の精鋭に冒険者達を率いてだった。
ギャングやマフィアを倒していった、神星の者の前には彼等など何でもなくまさに瞬く間にだった。
一掃された、そして。
「表もですね」
「ああ、裏を一掃したらな」
それならというのだ。
「そしてな」
「裏社会の情報もですね」
「手に入った、奴等への事情聴取とや」
術も使ったそれと、というのだ。
「それにな」
「さらにですね」
「証拠を押さえたからな」
マフィアやギャング達が持っていたそれをというのだ。
「そっちもな」
「そうしましたね」
「ああ、表社会の誰とつながってるか」
「それもですね」
「押さえた、これでや」
メルヴィルは笑って話した。
「悪徳企業や団体をな」
「捕まえられますね」
「それが出来る様になったわ」
まさにというのだ。
「有り難いことにな」
「そうですね、では」
「そや、裏を一掃したしな」
「表もですね」
「悪い連中を叩く、しかし裏でもな」
この世界にいる者達でもとだ、メルヴィルは話した。
「犯罪を犯してへんとな」
「取り締まることはされないですね」
「あくまで犯罪をな」
これをというのだ。
「犯したかどうかで」
「犯罪を犯していないなら」
「裏の世界におってもな」
例えそうであってもというのだ。
「ええわ」
「存在していても」
「裏がなくなるとな」
メルヴィルは市長に微妙な顔になって述べた。
「それはそれでな」
「問題ですね」
「必要悪って言うけどな」
「それもまた必要ですね」
「そういうことやしな」
それにとだ、メルヴィルはさらに話した。
「裏がないと表もな」
「成り立たない」
「世の中完全に清浄になれるかっていうと」
「はい、違います」
市長もその通りだと答えた。
「どうしても」
「そやな、それでや」
「裏世界にいてもですね」
「それでもや」
「犯罪を犯していないなら」
「取り締まることはない、裏でも悪いことをしてるか」
ここで言う悪事とは犯罪のことである、メルヴィルは今は法治に基づきそのうえで善悪の判断を行ってるのだ。
「確実にかっていうと」
「そうとは言えないですね」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「裏におってもな」
「犯罪を犯していない者は捕まえず」
「罰しない」
「そうするわ、逆に言えばな」
「表社会で暮らしていても」
「犯罪を犯してるとな」
その場合はというのだ。
「容赦なくな」
「捕まえるので」
「それでや」
今はというのだ。
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