夢幻水滸伝
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第二百七十五話 洋食を食べつつその十一
「やりたい放題やとな」
「屑やな」
「まさにならず者や」
「北朝鮮と一緒やな」
「人でもな」
「その通りやな」
「そんな奴は放っておいたらや」
「害にしかならんや」
「そやからや」
まさにその為にというのだ。
「そうした奴は法で罰する」
「そうするな」
「世の中何故法があるか」
「そうした奴を罰する為でもある」
「そんな奴が好き勝手やったらや」
そうした事態に陥ればというのだ。
「ほんまにや」
「世の中滅茶苦茶になるわ」
「この世界でもな」
「そうなのよね、アウトローと言ってもよ」
アレンカールはワインを飲みつつ話した。
「それでもよ」
「自分の倫理に従ってたらまだええ」
シェリルが応えた。
「それなら」
「それで一人で生きるならね」
「私達も問題視しないわ」
「そうよね」
「けれど」
それがというのだ。
「自分のことしか考えてなくて」
「それでよね」
「好き勝手やるなら」
それならというのだ。
「もうね」
「許せへんわ」
「ほんまに」
「そういうことよね」
「アウトローと言っても色々で」
「好き勝手やるならね」
「外道や」
シェリルは言い切った。
「それでそうした奴こそや」
「あたい達は罰しないとね」
「人にも世にも迷惑かけるし」
「ほんまにね」
「そうしたことをしてくのも政やね」
綾乃もわかっていることだった。
「無法者を許さへんのも」
「そやから太宰も秩序に厳しい」
リーは一言で答えた。
「彼も」
「そやね、よく融通が利かんって言われてるけど」
「ああしてや」
「法を守ってくれる人やさかい」
「ええんや」
そうだというのだ。
「ああしたモンも必要やしな」
「組織にはやね」
「ひいては国にもな」
綾乃にワインを飲みつつ話した。
「必要や」
「規律をちゃんと守ってやね」
「融通もどうかって言う人がな」
まさにというのだ。
「必要でな」
「それでやね」
「太宰は必要な人材や」
「政の柱であるだけでなくて」
「規律を守ることもな」
このこともというのだ。
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