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夢幻水滸伝

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第二百七十四話 崑崙その八

「ほんまにな」
「そうせんとな」
「もう出してるが」
「その出した分もな」
「返すことは、踏み倒すとな」
 そうした場合もだ、羅は話した。
「その時はよくてもな」
「後で誰も貸さん様になるな」
「金返さん奴には誰も貸さん」
 それこそというのだ。
「ほんまにな」
「そうやな」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「ここはな」
「後で返す」
「そのこともや」
「考えていくことやな」
「そや」
 まさにというのだ。
「そうしていこな」
「これからな」
「やり繰りもしてな」
「やり繰りな」
「それも大事やろ」
「ああ、何でも日本の太宰がめっちゃ得意らしいな」
「そうらしいな」
 羅は施の言葉に応えた。
「内政自体も抜群やが」
「お金の使い方もやな」
「滅茶苦茶よおてな」
 それでというのだ。
「綾乃ちゃんの勢力は凄い発展してるらしいな」
「的確な内政が隙のない予算の使い方でやっていけてる」
「それは凄いな」
「ああ、そやからな」
 その為にとだ、施は話した。
「あいつは綾乃ちゃんのとこで宰相や」
「それを務めてるな」
「あいつを仲間にしたら」
 施はその時どうするかも話した。
「自分等もや」
「あいつは宰相にしてやな」
「内政やってもろおうな」
「ああ、星のモンは皆必要やが」 
 羅も応えて述べた。
「この世界を救う、そしてな」
「それまでのことでもな」
「内政でも外交でも戦でもな」
「あらゆることに必要やが」
「政、特にや」
「内政でな」
「財政も出来るし」 
 それでというのだ。
「あいつはな」
「宰相としてやな」
「頑張ってもらう、蕭何は必要や」
 羅は太宰をこの人物だと評して話した。
「ほんまにな」
「国にな」
「そや、蕭何がおったからな」
 この彼がというのだ。
「漢の高祖は天下を取れた」
「あの項羽に勝ってな」
「項羽より強いモンはおらんやろ」
 西楚の覇王であった彼にはというのだ、事実史記では彼の恐ろしいまでの強さがかなり詳しく語られている。
「火薬が出るまでな」
「どんな名将でも勝てん位やな」
「韓信ですら自分だけでの直接対決は避けたんや」 
 他の国々を攻め落とし降していっていった。
「その項羽と劉邦の戦の間な」
「そやったな」
「韓信以上の名将はそうおらんかったが」
 それでもというのだ。 
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