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夢幻水滸伝

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第二百七十三話 中国からその十

「戦略的に有効やからや」
「移動出来る軍事拠点やからな」
「こんなええもんはない、起きた世界にはないが」
 自分達のというのだ。
「しかしな」
「この世界では造ることが出来てな」
「存在出来る、それやとな」
「是非やな」
「おいら達も持つべきや」
 是非にという言葉だった。
「やっぱりな」
「そやな」
「一番あかんのはあれやろ」
 郭も言ってきた。
「相手が持っててこっちは持ってへん」
「その有効なもんをな」
「これは一番あかんわ」
 こう羅に話した。
「ほんまにな」
「それでや」
「今こうして軍議で皆に聞いてるんや」
 羅だけでなく施も言う、皆円卓に座って話している。
「どうすべきかな」
「そうやね、それで是非は」
「どないや」
「僕も賛成やで」
 郭は施に笑って答えた。
「やっぱりや」
「中国も持つべきやな」
「そや、空船の大量建造も軌道に乗ってるし」
「そのうえでやな」
「移動要塞もな」
 こちらもというのだ。
「持とうな」
「ほなな」
「適度な浮島もありますね」
 屈は確かな声で述べた。
「既に」
「そやな」
 施は屈にも応えた。
「幸いにして」
「何百万もの兵を収容出来て」
「多くの物資もそう出来てな」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「生産もですね」
「そっちはある程度にしてもな」
「出来る様にしますね」
「それを以てや」
「他の勢力と戦いますか」
「今後はな」
「チベットの方に幾つかええ山があるでし」
 郁は具体的に述べた。
「ではでしね」
「そのうちで一番水が豊かなな」
「浮島を使うでしね」
「無人のな、チベットの浮島は生きものがおらん場合も多いが」
 自然環境が過酷でだ、元々少なく浮島によっては完全にということも多いのだ。
「そのうちの一つをな」
「用いるでしね」
「そや」
「水は絶対ですね」
 花華が言って来た。
「ほんまに」
「それがないとな」
 どうしてもとだ、羅は話した。 
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