夢幻水滸伝
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第二百七十三話 中国からその七
「ここは」
「それで優秀な人材をどんどん入れてくでし」
郁は強い目のままこうも言った。
「ここはでし」
「そうしましょう、あと風通しをよおして」
莫も提案した。
「そして悪事にちゃんと光も当たる」
「そうすべきやな」
「はい」
こう残に答えた。
「それがええですね」
「そやな」
その通りだと言うのだった。
「ここは」
「状況がそのままやと同じやさかいな」
緑麗はこう述べた。
「そやからな」
「ここは仕組みも変えてこ」
陳は緑麗に応えた。
「ことを隠蔽しにくい」
「所謂ガラス張りにな」
「してこな」
「是非共」
「政は他にもやること多いけど」
屈も言ってきた。
「ほんま教育も大事やな」
「全くです」
巴は屈の言葉に頷いて応えた。
「このことは」
「そうですね」
「ですから常にです」
「目を光らせて」
「ことにあたりましょう」
こう言ってだった。
中国の星の者達は教育政策にも力を入れていった、そうしてそこからも国力を高めていく様にしていた。
そのうえでだ、羅は施に開封の自分達の官邸で話した。
「内政も順調やな」
「ああ、紆余曲折あるけどな」
それでもおおむねとだ、施も答えた。
「やっていけてるな」
「そやな、それでやが」
「内政が整ったらやな」
「これまでも話してきたけどな」
「そこから攻めていくな」
「他の星のモンの勢力をな」
「そうなるとな」
施は目を光らせて言った、今二人は夕食を摂っていてだ。
白いご飯に大きな鯉を一匹まるごと揚げてあんをかけたものにだ。
チンジャオロースに海鮮の八宝菜を食べている、酒は二人共杏酒で見ればデザートにマンゴープリンもある。
そこで酒を飲んでだ、施は言うのだった。
「何処を攻めるか」
「それが問題やな」
「まず枢軸は攻めるべきやないな」
施は羅に話した。
「今は」
「あそこは強い、神星が三人でや」
羅は枢軸についてまずは人材面から話した。
「他の星のモンも全員天の星や」
「こっちよりもずっと人材がええな」
「数は少ないがな」
それでもというのだ。
「東の方に難波も入ったしな」
「あいつがウラジオストクにおるな」
「東方総督としてな」
その立場でというのだ。
「思いきり睨み利かしてるわ」
「それだけでも厄介やな」
「あいつは日本やアメリカにもそうしてるが」
羅が言うには睨みを利かしているというのだ。
「こっちにもな」
「そうしてきていてな」
「こっちが下手に動くとや」
「やって来るな」
「あいつだけでも厄介や」
難波一人でというのだ。
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