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夢幻水滸伝

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第二百七十三話 中国からその六

 中国の星の者達は実際に教育では教師の質についても気を配った、常に質の向上を目指し不心得者には容赦しなかった。
 そして教師の犯罪件数をチェックしてだった、呉は驚愕した。
「他の職業に比べて」
「犯罪の割合が多いですね」
「それも異常に」
 こう巴に話した。
「これはまさにや」
「ヤクザ屋さんと変わりませんね」
「全くや、教師というのはな」
「腐敗しやすい職業なのかも知れへんですね」
「私もあらためて思ったわ」
「私もです」
 巴は鳥の顔を深刻なものにさせて龍の顔の彼に応えた、見れば呉にしても驚愕から深刻なものになっている。
「実際に見てみますと」
「ヤクザ屋さんの犯罪の割合とです」
「あまり変わらへんとは」
「暴行、性犯罪、汚職にと」
 張も深刻な顔で言う。
「まさに犯罪の百官店や」
「これれで氷山の一角やないな」
「それはないです」
 巴が言ってきた。
「徹底的に調べたので」
「流石にヤクザ屋さんより酷ないか」
「変わりません」 
 そうだというのだ。
「それ位です」
「そやねんな」
「しかし真っ当な仕事でヤクザ屋さん並ってな」
 張は呆れ果てた声になっていた、そのうえでの言葉だった。
「他にこんな仕事ないさかいな」
「洒落になっていません」
 白も言った。
「そやからです」
「教育はこうしたことも見ていかんとあかんな」
 花華は腕を組み深刻な顔で述べた。
「ほんまにな」
「生徒に教育を施すだけやなくてな」
「教える方も質の向上もな」
 こう呉に話した。
「くれぐれもな」
「考えていってな」
「実行に移していかんとな」
「ほんまにそやな」
「問題起こした奴は厳罰にして」
「ちゃんとした人を後に入れんとな」
「腐った果物は取らんとな」 
 さもないと、というのだ。
「箱の中の他の果物も腐らす」
「そうするさかいな」
「学校全体を悪くするしな」
「何より生徒が困る」
 被害を受けるのは彼等だというのだ。
「そやからな」
「こうした教師は見付け次第処罰してるが」
 蒲も険しい顔で述べた。
「多過ぎるな」
「ほんまにな、ヤクザ屋さん並って凄いわ」
 美蓮も呆れ貌だった。
「どんだけ酷い奴多いねん」
「しかしここで膿を出しきるか」
 曹は仲間達に言った。
「丁度ええ機会やし」
「それも政ですし」
 まさにとだ、郁も述べた。その目は真剣なものだった。
「やるべきでしね」
「そうだよな」
 残も同意だった。
「犯罪の割合の多さに驚いたが」
「もうここで、でし」
「海はな」
「出し切るべきでし」
「悪いもんはな」
「ほな徹底的にやろな」
 王も言った。 
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