夢幻水滸伝
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第二百七十三話 中国からその一
第二百七十三話 中国から
茅の話を聞き終えてだ、施は彼に言った。
「自分も色々あったな」
「そうですね」
茅もそれはと応えた。
「今思えば」
「ほんまにな、しかしお陰でな」
茅はお茶を飲みつつ茅に話した。
「海南省は平和で収めるにもな」
「楽でしたか」
「政も整っててな」
それ全般がというのだ。
「豊かにしやすかったしな」
「そうでしたか」
「それで自分が戻ったしな」
海南省の側から見ればだ。
「もうな」
「それで、ですね」
「安心や、よろしゅう頼むで」
「海南省のことはですね」
「ああ、それで中国全体の政にもな」
こちらにもというのだ。
「積極的にや」
「入っていく」
「今もそうしてもらってるしな」
既にというのだ。
「これからもな」
「わかりました、ほな」
「ああ、皆でやっていこうな」
「中国全体の政ははじまったばかりや」
羅も言ってきた。
「そやからな」
「これからやな」
「そうや、それで内政がある程度でも整ったらな」
羅は施にそれからのことも話した。
「そこからや」
「戦やな」
「それをしてな」
そうしてというのだ。
「統一をな」
「進めてやな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「この世界を救う力を手に入れる」
「やっぱり統一してな」
「星のモンの力を結集させてな」
「この世界の力もな」
「まだこの世界を襲う危機が何かわかってへんが」
それでもとだ、羅は施に茶を飲みながら話した。
「しかしな」
「それでもやな」
「そや、力はあった方がええやろ」
「危機に向かうにはな」
「それも強いもんが」
「まとまってな」
施も言った。
「向かえるからな」
「そやからやな」
「統一するで」
世界をというのだ。
「これからは」
「これまで以上に大変なことになるけどな」
施はこのことは間違いないと述べた。
「もうな」
「何しろ世界で戦をするさかいな」
「そうなるからやな」
「世界大戦になるわ」
文字通りにというのだ。
「そやからな」
「むしろこれからが大変やな」
「これまでもやったが」
それ以上にというのだ。
「そうなるで」
「そやな」
「けどやな」
「ああ、それをせんとあかんからな」
だからだというのだ。
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