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夢幻水滸伝

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第二百七十三話 中国からその二

「世界を救う為には」
「それやとな」
「やってこうな」
「これからはな」
「ほなまずはやな」 
 郭が言ってきた。
「内政やな」
「そや」
 羅はその通りだと答えた。
「外交は穏健でな」
「それでやな」
「勢力は拡大せんでな」
「ほんま内政に専念してやな」
「国を豊かにするで」 
 こう郭に話した。
「ほんまにな」
「そうやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「国を豊かにするで」
「今以上にやな」
「やっぱり国が豊かでないとな」
 さもないと、というのだ。
「あかんわ」
「ほんまにそやな」
 魯は羅のその言葉に同意して頷いた。
「ほなその時が来るまで」
「内政や、まだまだな」
「中国は豊かやないか」
「ああ、何しろ広い」
「この世界でもな」
「しかも人も多い」
 このことも同じだというのだ。
「十六億もおるからな」
「それをまとめて豊かにするだけでもな」
「大変でな」
 それでというのだ。
「そうした事情やからな」
「この度はですね」
 緑麗が言ってきた。
「暫くの間は」
「ほんま内政に専念してな」 
 そうしてというのだ。
「今以上に豊かにせんとな」
「インフラもですね」
「学校もな」
 教育のことも話した。
「義務教育を徹底させてな」
「識字率も上げますね」
「小学校からな、それで中学校や高校も増やして」
 今以上にというのだ。
「大学もな」
「増やしますか」
「教育は優秀な人材を育てる」
 羅はこの世界で実際に政を行ってこのことを実感した、人は教育を受けてこそその才能を開花させるとだ。
「そやからな」
「それな、一番力入れなあかんことの一つやな」 
 施も言った。
「何といっても」
「そうですね」
 緑麗は施の言葉にも応えた。
「ほなですね」
「そや、ここはな」
「教育にもですね」
「力を入れてな」
 そうしてというのだ。
「学校増やして教師もな」
「増やしますね」
「今以上にな、ただ学校の教師はな」
 難しい顔でだ、施は教師についても述べた。
「ええ鉄は釘にならんで」
「ええ人は教師にならんですね」 
 緑麗はこう続けた。
「ほんまに」
「そや、まともなモンもおるが」
 それでもというのだ。 
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