夢幻水滸伝
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第二百七十二話 海南省のことその九
「まず貿易と漁業があり」
「そこから商業それに工業があります」
「ですからこの二つがまとまっていますと」
「そこからですね」
「大いに発展出来るので」
だからだというのだ。
「貿易港と漁港をです」
「まとめますか」
「そうしていきたいです、市長さんともお話をして」
貿易港の側にいる彼ともというのだ。
「そうしてです」
「ことを進めていきますね」
「そうします、双方の話を聞き状況も調べ」
「政としてですね」
「ことを進めます、そして海口の富からです」
「統一を進めますね」
「海口は海南省第一の街です」
茅野は言い切った。
「ここが収まれば多くの富が生まれ」
「その富がですね」
「勢力を豊かにしまた兵を雇うこともです」
「進めてくれますね」
「そうなります、勢力から兵を得られずとも」
それでもというのだ。
「冒険者を兵として雇い常備軍にです」
「しますか」
「そうしたいです、あと賊も罪の軽い者はです」
「兵にですね」
「したいです、重罪人は極刑ですが」
茅もこの考えは同じだ、凶悪犯は死刑それも時間をじっくりとかけたうえで行うことをよしとしているのだ。
「罪が軽いなら」
「それを償わせますか」
「そしてです」
そのうえでというのだ。
「軍に入れて厳しい軍律と訓練で、です」
「強い兵にしますか」
「そうしたいです、街や村のならず者達もです」
所謂ヤクザ者達もというのだ。
「賊と同じなので」
「その様にしますね」
「はい、また装備は今は皮の鎧や盾で銅の剣ですが」
今度は装備の話もした。
「鉄のものにし銃もライフルにです」
「していきますか」
「装備もよくすれば」
「さらに強くなりますね」
「海南省の他の街や村や皮や銅なので」
その装備はだ。
「それをです」
「鉄ですね」
「弓矢や剣や槍も」
そうしたものもというのだ。
「鉄にします、そうすればです」
「他の勢力と比べて」
「遥かに強くなります、その強さをです」
それをというのだ。
「賊たモンスターの征伐に使います」
「そうもしますか」
「勿論ただ装備を強くするだけでなく」
それに止まらずというのだ。
「訓練もしてです」
「強くもしますか」
「そうして賊やモンスターを征伐し」
そのうえでというのだ。
「勢力圏内の治安をよくし」
「そうしてですか」
「そしてです」
茅は話を続けた。
「兵の強さを他勢力に見せます」
「我々は強いと」
「そうです」
まさにというのだ。
「それを見せて戦ってもです」
「勝てないと感じさせるのですね」
「そうして使者を送れば」
自分達に勝てないと思った相手にというのだ。
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