夢幻水滸伝
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第二百七十二話 海南省のことその五
やはり大僧正から聞いた海口の現状を踏まえてそれぞれの問題の根幹から考えそのうえで大僧正にそれぞれの解決案を述べると。
大僧正も周りの僧侶達も驚いて言った。
「それはまた」
「実にお見事です」
「東西の問題だけではありません」
「他の問題も解決出来ます」
「必ず」
「そうですか、ではです」
茅は大僧正達の言葉を受けて言った。
「今から市長さんのところに行き」
「このことを言われますか」
「はい、それぞれの問題の解決案を」
大僧正に述べた。
「申し上げます、おら様が」
「ご自身で、ですね」
「そうします、この場合星のモンであることは言うべきですね」
「星の方のことをこの世界で知らない者はいません」
大僧正はきっぱりとした声で答えた。
「まさに」
「そうですね、ほなです」
「星の方であることを名乗られ」
「そのうえで、です」
「市長とお話をされますか」
「はい、そして」
そのうえでと言うのだった。
「海口の諸問題の解決にかかります」
「東西だけでなく」
「この街単独で全ての問題を解決出来ます」
「茅様がご覧になられたところ」
「はい」
まさにというのだ。
「それが可能なので」
「だからですか」
「今すぐに行ってきます」
市長のところにというのだ。
「幸い今はお昼です」
「官庁も動いているので」
「そうします」
「お早いですね」
大僧正はこのことにも驚き述べた。
「動きが」
「そうでしょうか」
「問題解決の方法を即座に出されてです」
「市長さんに会いに行くというのは」
「まさに電光石火です」
「まあ何かと忙しいのが起きた世界で」
茅は大僧正の今の言葉に笑って答えた。
「おら様だけやなくて」
「他の星の方もですか」
「こうやと思います」
「動きはお速いですか」
「そうかと。ほなです」
「これよりですね」
「行ってきます」
こう言って実際にだった。
茅は海口の市庁舎に行き自ら星の者だと名乗った、彼のレベルとステータスを見て市役所の役人達も確信し。
彼を市長室に案内した、そしてマミーの中年の市長に会うと。
茅はまずは西の漁港の拡大と近代化彼等が言うそれの実現を言い人手の確保を市で出しかつ財源は市にはあることをデータを出して説明し。
街のヤクザ者達の一掃と上下水道の施設の区割りの話もしかつ道の整備と学校の増加の具体的な方法も話した。
その全てを聞いてだ、市長は恥ずかしそうに話した。
「私もわかってましたが」
「東の方なので」
「西の方を言いますと」
「東の方からですか」
「言われまして。どうしても」
「西の行政はですか」
「出来ないでいました」
茅に申し訳なさそうに話した。
「わかっていましたが」
「では市を幾つかの区に分けてです」
この問題についてもだ、茅は知恵を出した。
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