夢幻水滸伝
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第二百七十一話 痛み分けとなりその十一
「そう思ってや」
「こっちの世界でもやな」
「借金はせん様にしたいな」
「そやな、まあプラスマイナス零やとな」
「まだええな」
「そやな」
二人で話した、そのうえで今の書類仕事をしていったが。
仲間達もよく働き中国は日増しに豊かになっていっていることは事実だった、だが羅は施に深刻な顔で話した。
「枢軸が厄介やな」
「インドとロシアのやな」
「ああ、今は動きがないけどな」
夕食を共に摂りつつ話した。
「何をするかわからん」
「何時攻めて来るか」
「そやからな」
だからだというのだ。
「ここはや」
「守りを固めるな」
「そうしてモンゴルとの関係をよおするか」
「ナツァグドルジとか」
「あいつはもうモンゴルを統一してな」
そうしてというのだ。
「平和に治めてるからな」
「あいつとやな」
「そや、関係をよおしてな」
そうしてというのだ。
「北の守りの一旦にするか」
「そやな、あいつは話がわかる」
施は羅の話を聞いて述べた。
「それやとな」
「ここはやな」
「そや」
まさにというのだ。
「国境警備を固めてな」
「モンゴルとの友好関係を進めるな」
「そうしてこな」
「ほなな」
二人で話してこのことを決めた、そしてだった。
羅は紹興酒を飲んでから自分と同じものを飲んでいる施に話した。
「国境と言ってもヒマラヤは安心してええな」
「あんなとこ誰も越えられんからな」
施も答えた。
「まさに天然の要害や」
「そやからな」
「あそこは安心してええな」
「ある程度の警備の兵を置いても」
「多くはいらん」
「そやからな」
羅は酒の後は八宝菜を食べた、他には塩味の刀削麺と中華風のソーセージを炒めたものそれに蟹たまである。
「西と北や」
「そや、そっちに重点的に置いてな」
「守りを固めるな」
「そうしていこな」
「それがええな」
「装備もよおしてな」
そのうえでというのだ。
「さらにな」
「兵器もな」
「敵が来れば退ける」
「それが出来る様にしておこな」
「しっかりとな」
施は蟹たまを食べつつ応えた。
「そうしてこな」
「備えあれば憂いなしや」
「そやな、向こうの技術レベルは低いけどな」
「中国に比べてな」
「それでも油断出来ん」
施は酒を飲んでからまた言った。
「数はあるし何しろや」
「あっちの星のモンは全員強いしな」
「神星が三人にな」
それにというのだ。
「他の面子もや」
「全員が天の星でな」
「戦が得意なモンばかりやし」
「ほんま用心せんとな」
「特にや」
羅は麺を食べつつ言った。
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