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夢幻水滸伝

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第二百七十一話 痛み分けとなりその八

「政も進めていこうな」
「これからはな」
「それで自分等は官庁においてや」
 施はそこに入ってからの話をした。
「二人の棟梁としてやな」
「共同統治やな」
「そうしていくことになるな」
「ただ基本な」
 羅は施に話した。
「我は北でな」
「自分は南やな」
「治めるのはな、統一されても広いからな」
「幾分かは分担してな」
「そうして治めていこうな」
「それがええな」
「そのうえで統一を進める」
 羅はさらに言った。
「そうしていこな」
「政のうえでな」
「南北の鉄道をつないで」
 羅はこちらの話をまずした。
「勿論大運河もや」
「これまで以上に整えてやな」
「船の往来をしやすい様にしよな」
「そやな、そうしたらこの開封の港もな」
 大運河の接点にある自分達の新たな拠点即ち都となるこの街もというのだ、見れば今も結構な港もある。
「栄えるわ」
「そうなるな」
「ほな開封の港も整えてくか」
「拡大させてな」
「そうしていこな」
「それでアスファルトの道もな」
 施はこちらの話もした。
「これからは」
「増やしてくな」
「石畳もええが」
「アスファルトやとな」
「雨や雪が降ってもぬかるまん」
「それが大きいさかいな」
「そうしていって黄河や長江の治水もや」
 この話もした。
「さらにや」
「統一されたしな」
「今まで以上に力を入れてな」
「やってくな」
「そうしてこな」
「ああ、やることは多い」
 羅は強い声で述べた。
「統一されたら」
「ほんまにそやな」
「しかししっかりした政を行うとな」
「それだけ国がよおなる」
「そうなるさかいな」
「やってこな」
「この世界の中国は南北共に国全体に川が流れてる」
 自分達が起きた世界の中国以上にとだ、羅は話した。
「そのお陰で水路が充実してて農業もや」
「盛んやな」
「浮島にも池や川が多くてな」
「それでやな」
「農業が盛んで」
 浮島の方でもというのだ。
「それでや」
「多くの人口も養えてるな」
「八億もな」
「それはええことやな」
「しかしな、川はやっぱりな」
 それがあると、とだ。羅は施に話した。 
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