夢幻水滸伝
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第二百七十一話 痛み分けとなりその一
第二百七十一話 痛み分けとなり
四日目の戦がはじまったがこの日も大雨だった、施はその雨の中守りにつく将兵達を見て暗い顔になった。
「今日でな」
「戦は終わりですね」
「これ以上は戦えん」
白に対して話した。
「今でかなりや」
「将兵の疲労が溜まっていて」
「何とか戦ってる」
「そんな状況ですね」
「もうこれ以上は無理や」
「では」
「今日決着がつかんかったらな」
その時はというのだ。
「もうな」
「戦いを終えますか」
「ああ、羅にそう申し出るか」
「見れば相手もかなりですね」
白は大雨の中でこちらに攻撃を開始している北軍を見て言った。
「疲れが見えます」
「あっちも今日が限度やな」
「そうですね」
「そやからな」
「今日決着がつかへんと」
「羅に戦を終わらせるってな」
「言いますか」
白は施に問うた。
「あの人に」
「そうするわ、この一戦で決着をつけるつもりやったが」
それでもというのだ。
「それが引き分けやとな」
「考えていませんでしたね、そうなることは」
「そやった、しかしな」
「引き分けになるなら」
「羅と話してな」
中国の北の棟梁である彼と、というのだ。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「決着をつけるか」
「そうしますか」
「世の中全てが予想通りになるか」
「なりませんね」
張が言ってきた。
「それは」
「予想外のことになるなんてな」
それはというのだ。
「よおあるわ」
「そうですね、この世界でも」
「幾ら自分等はこの世界では星のモンでや」
「神霊に匹敵する力を持っていても」
「それでもや」
施は張に真面目な顔で話した。
「出来ることは限られていてや」
「予想外のこともですね」
「起こるもんや、そやからな」
「引き分けになることも」
「あるってことや」
「そういうことですね」
「そや、今日引き分けたらな」
その時はというのだ。
「羅に使者を送ってな」
「どうするかをですね」
「話すで」
「わかりました」
張も中国の南の他の星の者達もそれではと頷いた、そうしてだった。
施も彼等も戦を続けていった、堅固な守りは崩さず北軍の攻勢を凌いでいる。その状況を見てだった。
羅は苦い顔で言った。
「今日も守りが固いな」
「全く崩れんな」
魯も守っている南軍を見て応えた。
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