夢幻水滸伝
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第二百六十五話 成都会議でその十一
「蓄積されてな」
「後でも使えます」
「湖やお池になってな」
「小さいですが川にもなって」
「それでや」
「雨が多いとそれだけで有り難いです」
「そや、生きていけるさかいな」
それだけでというのだ。
「しかも草木も育つし」
「有り難いものですね」
「雨が多いとそれだけでな」
「左様ですね」
「まあ大きな浮島は殆どないが」
張は浮島の広さの話もした。
「街や村程度のな」
「それ位の大きさで」
「それでな」
そのうえでというのだ。
「暮らしてるけど中にはな」
「大きなものもあるな、それもや」
花華は張に話した、張が棟梁の席に座り後の二人は彼のすぐ前で向かい合ってそれぞれの席に座って仕事をしている。その中での言葉だ。
「大陸位の大きさのもな」
「あるな」
「東のムーに西のアトランティスとな」
「あるな、どっちの浮島もかなりの大きさでな」
「人口も多いらしいな」
「そうらしいな」
「そしてそこにはな」
その二つの浮島達はというのだ。
「星の人やないけど」
「起きた世界から来た人等がおって」
「治めてるらしいな」
「そうらしいな」
このこともだ、張は話した。
「どうやら」
「そのうちこの二つの浮島ともな」
「交流を結ぶか」
「何か鎖国してるっていうかな」
「多くの勢力と付き合いはないな」
「そうしたとこやけどな」
ムーもアトランティスもというのだ。
「やっぱり交易をしたらな」
「利益を得られるからな」
「そやからやな」
「こっちは今空を行き来するの難しいけどな」
張はそれが何故かも話した。
「やっぱりな」
「空船はやっと一隻出来そうでな」
「これから建造してくけどな」
「数が少ないし」
「あの船をよおおさん造るのは国力が必要や」
「空飛ぶ分普通の船より技術が必要でな」
その為にというのだ。
「どうしてもな」
「高くつくわ」
「今は空船にお金使うより」
「内政と軍隊に使ってるからな」
「そやからな」
その為にというのだ。
「空船まではな」
「中々回らんな」
「そうした状況や」
「浮島には空を飛んでも行けますが」
緑麗はこのことを話した。
「空を飛べる種族は飛んで」
「術を使えるとそれで飛んでな」
花華は緑麗に応えた。
「それでな」
「行き来が出来ますが」
「大抵の人は出来んからな」
「術を使うのもある程度のレベルが必要ですし」
「どうしてもな、私かて術使わんと行けんし」
花華は自分のことも話した。
「残念やけどな」
「ダックは飛べませんでしたね」
「そや、翼はあってもな」
今ペンを持って書類仕事をしているがそこで手の様に使っている、見れば他の種族の手と別に変わらない使い様である。
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