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夢幻水滸伝

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第二百六十五話 成都会議でその八

「これ以上はないまでにな」
「一切容赦せえへんので」
「それでや」
 まさにその為にというのだ。
「こっちからはな」
「攻めへんのですね」
「領土に入ることもな」
 それすらもというのだ。
「一切な」
「せえへんで」
「こっちは平和にな」
「しますか」
「そや、そしてや」
 そのうえでというのだ。
「交易出来たらな」
「しますか」
「この世界のインドとロシアも産業革命は果たしていてな」 
 このことは中国も同じである、農業革命も果たしている。しかもそこに魔術や錬金術も加わっていて独自の進化を続けている。
「そしてな」
「そのうえで、ですね」
「それなりに豊かやしな」
「交易をしてもですね」
「実入りがあるさかい」
 だからだというのだ。
「それが出来たらな」
「していきますか」
「そうしたい」
 こう言うのだった。
「ここはな」
「それでは」
「それが出来たらええな」 
 花華も交易については真面目な顔で述べた。
「平和にお付き合いが出来たら」
「チベットは半端やなく険しいから交易もしにくいけどな」
「それでもやな」
「出来ることは出来るからな」
 険しい地形の為人の行き来も難しいがというのだ。
「そやからな」
「少しでもですね」
「やっていきたい、カシミールはあっちのもんやし」
 インドそしてロシアのというのだ。
「そやからな」
「出来たらやな」
「交易をしたいとこや」
「それで儲けてやな」
「少しでもな、そして情報もな」 
 交易と共にというのだ。
「仕入れたい」
「インドそしてロシアの」
「将来戦うかも知れんからな」
「今からやな」
「知っておきたい」
 やがて戦うかも知れないことを考慮してというのだ。
「そうした意味でもな」
「交易はやな」
「したい、ただな」
「チベットは険しいし」
「しかもあっちはちょっとでも領土に入ったらや」 
 その時はというのだ。
「敵とみなしてな」
「徹底的に攻撃してくるな」
「そのことが考えられるからな」
 それも充分にというのだ。
「そやからな」
「だから一歩も入らん」
「そしてや」 
 それでというのだ。
「お隣さんとしてやっていきたい」
「平和的に」
「出来るだけな、そやからな」
「チベットの国境を固めて」
 そしてというのだ。 
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