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夢幻水滸伝

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第二百六十五話 成都会議でその三

「わっちはな」
「そうした性格やないか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「率直に言うで」
「そうするんやな」
「成都でええんやな」 
 言った通りに率直に答えた。
「そこで」
「他にあるかいな」
「そうですよね」 
 花華と緑麗で応えた。
「ほんまに」
「この辺りでそれに相応しい街やとな」
「成都が一番ですね」
「重慶も大きな街やけどな」
「やっぱりあの街ですね」
「この辺りやろ」
「そやな、重慶は経済の柱でな」
 この辺りのとだ、張も話した。
「そしてや」
「政はな」
「成都ですね」
「今わっち等がいるこの街が一番や」
 何と言っもというのだ。
「そやからな」
「これからはやな」
「この成都を拠点としてですね」
「治めていこな」
「それでは」
 緑麗も頷いた、そうしてだった。
 三人はこれから共にいることにした、そして親睦を深める為に三人で飲むことにした。酒を用意してだった。
 食事も出されたがその食事は。
「火鍋かいな」
「あかんか?」
 張はその真っ赤に煮えたぎる鍋を前に花華に笑いつつ言葉を返した。
「こうした時はな」
「火鍋が一番かいな」
「思い切り辛いからな」
 火鍋という名前が示す通りにだ、この世界でも火鍋はかなりの辛さなのだ。
「お酒も進むからな」
「それで出したんやな」
「お肉も野菜もよお食べられるしな」
「栄養バランスもええってことか」
「そや、ええやろ」
「ええことはええけどな」
 それでもとだ、花華は微妙な顔で張に話した。
「後で甘いもんが出るんやろな」
「辛いもんを食べた後はやな」
「そや、やっぱりな」
 その後はというのだ。
「甘いもんやろ」
「果物とマーラーカオがあるけどな」
「そうなんか」
「それでどないや」
「有り難いわ」
 花華は張のその話を聞いて述べた。
「ほなな」
「今は火鍋食べるな」
「そうさせてもらうわ、三人でな」
「火鍋食べていこうな」
「今からな」
「お肉は蛙ですね」
 緑麗は肉を見て言った。
「これがまた」
「ええやろ」
「そうなんですよね」
「蛙は美味い」
「あっさりとしていて」
「そやからな」
 それ故にというのだ。 
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