夢幻水滸伝
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第二百六十五話 成都会議でその二
「実際にな」
「実感してたやろ」
「省を統一して治めてるけど」
「それ以上はやな」
「限界やてな」
その様にというのだ。
「感じてるわ」
「そやろ」
「私もです」
緑麗も述べた。
「やっぱり一人やとです」
「限界があるな」
「これ以上はです」
「無理やな」
「手に余ります」
「そやな、わっちは四川省とチベットを治めてるが」
それでもというのだ。
「ここからはな」
「一人ではですね」
「無理やと思ってな」
それでというのだ。
「これからは三人でやろてな」
「思われて」
「ここに来てもらったんや」
「そういうことですね」
「一人より二人でな」
そしてというのだ。
「二人よりや」
「三人ですね」
「三人よれば何とやらって言うしな」
張はこうも言った。
「これからはな」
「私達三人で、ですね」
「三つの省とチベットをな」
この地域をというのだ。
「治めていかんか」
「ええな」
まずは花華が答えた。
「ほなな」
「これからはやな」
「一緒にやってこか」
「そうしよな、それではや」
張は花華の言葉に笑顔を頷いてだった。
緑麗に貌を向けてだ、彼女にも声をかけた。
「自分はどないする?」
「私も一人やと今の状況で限界やとです」
「思ってたか」
「しかし三人なら」
それならというのだ。
「全くちゃいます」
「政をするにも戦をするにもな」
「何かと」
「ほなやな」
「これから宜しくお願いします」
「わかった、ほなこれでや」
「私達は今から仲間ですね」
張に対して問うた。
「そうですね」
「そや、一緒にやってこな」
「何かと」
「そういうことでな、それでやけどな」
張は話を変えてきた、その話はというと。
「これからやけどな」
「何や、一体」
「三省とチベッドを治める拠点やが」
花華に応えて述べた。
「何処にするかや」
「それはもう決まってるやろ」
「そうですね」
緑麗は花華の言葉に頷いて述べた。
「それは」
「そやな」
「ここで何処やそことはぼけんで」
張は二人の話に笑って応えた。
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