| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第二百六十五話 成都会議でその四

「今からな」
「食べような」
「それでは」
「酒は色々用意してる」
 今度はこちらの話をした。
「紹興酒に老酒に杏酒に桂花陳酒とな、白酒にビールもあるで」
「そうですか」
「ワインもあるしな」
 緑麗にこの酒もと答えた。
「ええやろ」
「ええですね、ほな私はワインを」
「そっちかいな」
「赤を」
 こちらをというのだ。
「いただきます」
「ほなな、ワインもええやろ」
「そうですよね」
「こっちの世界でもあってな」
 それでというのだ。
「わっちもよくや」
「飲まれますか」
「そうしてるわ、ただ今はな」
 この場ではというのだ。
「杏酒にするわ」
「そちらですか」
「そや、ほな今から」
「飲みますか」
「そうしよな」
「私は桂花陳酒にするわ」
 花華はそちらと話した。
「飲むのは」
「三人それぞれやな」
「そやな」
「ええことや」
 張は花華のその話を聞いて笑顔で応えた。
「人はそれぞれちゃうからな」
「そやからか」
「それぞれちゃうもんを飲んでもな」
 それでもというのだ。
「同じ卓に着いて食べるんやったらな」
「ええんかいな」
「そや、日本やとまずはな」
 今自分達がいるこの国の話もした。
「ビールやろ」
「乾杯の時はな」
「そこから色々頼むけどな」
「乾杯の時不思議とな」
「日本はビールやな」
「あれもですね」
 緑麗は考える顔になって言った、もう火鍋の中の蛙や野菜を食べて辛さを感じながらワインを飲んでいる。
「日本独特の」
「画一性やな」
「そうですね」
「あの国はな」
 何と言ってもというのだ。
「ほんまにな」
「皆同じですね」
「何か流行るとな」
 そうなればというのだ。
「あとマナーとなったら」
「皆それに倣いますね」
「不思議なところや」
「日本の」
「色々不思議な国やが」 
 それと共にというのだ。
「そのこともな」
「不思議ですね」
「あの国はな」
「それでそうしたこともで」
「最初に飲むのもな」
 乾杯をしてというのだ。
「ビールや」
「ジョッキの」
「ほぼそれは決まってるからな」
 だからだというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧