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夢幻水滸伝

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第二百六十五話 成都会議でその一

                第二百六十五話  成都会議で
 成都に赴いてだ、緑麗は街を見回して言った。
「やっぱりな」
「大きいですね」
「中国南西部で重慶の次に栄えています」
「そうした街ですから」
「発展していますね」
「昆明よりもな、やっぱり雲南省はもっとな」
 供で来ている周りの者達に話した。
「政に励んでや」
「発展させないといけないですね」
「まことに」
「そやな、帰っても政に励まなあかんな」 
 こう言ってだった。
 緑麗は成都の官邸に入った、すると。
 そこに花華もいた、花華は緑麗を見るとダッグの目を丸くさせて言ってきた。
「自分は白ちゃんか」
「はい、そう言う貴女は」
「貴州省の杜花華やで」
「こちらの世界に来られていると聞いてましたが」
「今回張君に呼ばれてな」
 そうしてというのだ。
「ここに来てん」
「私と同じですね」
「そやねん、ほな三人でやね」
「お話をすることになりますね」
「張君はそう考えてたんやね」
「その様ですね」
「ほなな」
 花華は緑麗に話した。
「今からや」
「はい、張さんにお会いしましょう」
「そうしよな」
「それでは」
 二人で話してだった、案内された官邸の会議室でも最も大きなそこに入った、するとそこに張がいてだった。
 そしてだ、二人に挨拶をしてからあらためて言ってきた。
「ほな早速な」
「お話をやね」
「しよか」 
 花華に応えて述べた。
「席に着いてな」
「ほなね」
「お茶でも飲みながら」
 市の役人が早速茶を人数分出してきた。
「そうしてな」
「そのうえで、ですね」
 今度は緑麗が応えた。
「これより」
「お話をしていこうな」
「わかりました」
 張の言葉に頷いてだった。
 それぞれに用意された席に座って話をはじめた、まずはそれぞれのこの世界絵のそれぞれこれまでどうしていたかを話してだった。
 一段落してからだ、花華は茶を飲んでから張に尋ねた。
「それでどうしてや」
「二人にここに来てもらったかやな」
「それぞれのこれまでのことを聞くだけやないやろ」
「勿論や」
 張は花華に笑って答えた。
「そのことはな」
「そやな」
「やっぱりな」
「これまでは一人でやってきたが」
 それぞれというのだ。
「一人で出来るのはここまでやってな」
「思ったんやな」
「そやからこれからは仲間が欲しいと思ってや」
「私等に誘いをかける為にやね」
「呼んだんやが」
「それな、私もな」
 花華は張の話を聞いて述べた。 
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