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夢幻水滸伝

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第二百六十四話 侠の世界からその二

「ここはだよ」
「この方にですか」
「まとめ役をお願いしますか」
「ステータス見たらな」
 緑麗のそれをというのだ。
「そうしたことも出来るだろ」
「ええ、知力と政治力高いですし」
「戦闘系のステータスは言うまでもなしです」
「それじゃあですね」
「まとめ役も出来ますね」
「しかも今この街人足斡旋もいねえだろ」
 社長はこのことも話した。
「それやる人が」
「それで困ってますよね」
「そういうことする人いなくて」
「だからですね」
「ここはですね」
「ああ、是非な」
 社長は男達に緑麗を見つつさらに話した。
「この人にな」
「やってもらいますか」
「そうした仕事を」
「今仕事も何もねえならな、そういうことなんで」
 社長は緑麗に顔を戻して話した。
「お願い出来ますか」
「建設業のまとめ役と人足斡旋を」
「へい、収入はかなりですし」
 社長はこのことから話した。
「家も用意出来ますし」
「ほなそれで」
「お願い出来ますか」
「今何をしてええか全くわからんしな」
「ではまずはです」
「その仕事からやな」
「どうでしょうか」
 緑麗に謙虚な態度で言った。
「それで」
「ほなな」
 何もすることがなく何をすべきかまだわかっていない、それでは他の選択肢もなかった。それでだった。
 緑麗は昆明の建設業のまとめ役そしてこの街の人足斡旋の仕事に就いた、すると即座に喧騒の絶えなかったこの街の建設業界をまとめ。
 かつ人足の斡旋も的確に行った、それでだった。
「いやあ、有り難いです」
「流石星の方です」
「完璧にまとめてくれてますね」
「俺達建設業を」
「荒くれ者ばかりだってのに」
 建設業のそれぞれの社長達が緑麗に飲みながら話した。
「それがですからね」
「今や完全にまとまっています」
「柄の悪いあし等をここまでまとめるとは」
「そして人手もしっかり用意してくれて」
「流石ですね」
「流石星の方ですね」
「いや、何をしてええかわからへんで」
 緑麗は酒、白酒を飲みつつ応えた。
「その中のことで」
「不十分だと」
「そう言われますか」
「白様としては」
「ほんまに」
 実際に言うのだった。
「どうも」
「いえ、そう言われますが」
「それでもです」
「かなりどころじゃないですよ」
「完璧と言っていいです」
「それやとええけどな」
 それでもと言うのだった。
「私としても」
「はい、それでです」
「何でも市長さんがお会いしたいそうですよ」
「白様のお働きを聞いて」
「そこで白様が星の方とも聞いて」
「そうなんか」
 肴である家鴨を焼いたものを食べつつ応えた。 
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