夢幻水滸伝
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第二百六十三話 山中の賢者その十二
この時は酒や馳走を楽しんだがここでだった。
桂花陳酒を一口飲んでからこんなことも言った。
「今日はとことんです」
「飲まれますか」
「そうされますか」
「そうしたいです、それで明日の朝は」
周りに笑ってこうも話した。
「お風呂に入ります」
「ああ、お風呂ですね」
「そこで酔いを醒まされるのですね」
「そうされるのですね」
「飲み過ぎた時の朝の顔といったら」
その時のことも言うのだった。
「あんまりですさかい、こっちの世界でも」
「酒はそうですね」
「飲み過ぎた翌朝の顔ときたらです」
「非常に醜くなります」
「どうにも見ていられないまでに」
「自分でも。女の子やと」
どうしてもというのだ。
「それはあきませんので」
「だからですか」
「それで、ですか」
「翌朝はですか」
「起きられたらですか」
「普段は夜に入りますが」
風呂はというのだ。
「そうします」
「そうですね、では我々もです」
「翌朝はそうした方がいいかも知れないですね」
「朝に入り」
「そうしてですね」
「酔いを抜いて」
醒ましてではなかった、二日酔いになっているのでそちらになると花華は考えそれでこう言ったのである。
「そうしてです」
「政に入られますね」
「そうされるのですね」
「杜様も」
「はい、そして」
それにというのだった。
「身体も奇麗になりますし」
「そのことも大きいですね」
「そもそも入浴は身体を清める為のものですから」
「そちらのこともあり」
「それで入られますね」
「そうします、お風呂は大好きです」
花華は今度は辛く味付けした焼売を食べつつ話した、全体的に四川省のそれの様な辛い味付けの料理である。
「身体も奇麗になるので」
「だからですね」
「そちらも整える政を行われ」
「民にも入らせていますね」
「左様ですね」
「衛生政策の一環として」
そうしてというのだ。
「していますが」
「それがですね」
「軌道に乗ってですね」
「事実民の衛生状況もよくなり」
「省全体がそうなっていますね」
「清潔にしますと」
そうすると、というのだ。
「やはりそれだけです」
「衛生状況がよくなり」
「疫病等も流行らなくなりますね」
「そうなりますね」
「そやからトイレも改善して」
これも政として行っている。
「ゴミも捨ててです」
「水道もですね」
「そちらも整えていますね」
「そうしていっていますね」
「そうです、疫病が流行りますと」
そうなると、というのだ。
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