夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百六十二話 退魔師の努力その四
「わっちの仕事を減らすか」
「それは何故ですか?」
「わっちの仕事見て社員が毎日朝から晩まで働いてる」
「それはいいことでは」
「よおない、働き過ぎはあかん」
こう言うのだった。
「それはそれでな」
「仕事も適量ですか」
「そや」
そうであるべきだというのだ。
「そやから社員を増やしてな」
「社長のお仕事をですか」
「社員達にしてもらって」
そうしてというのだ。
「わっちの仕事はわっちでしか出来ん様な」
「そうしたものにされて」
「わっちの仕事時間自体を減らしてな」
その様にしてというのだ。
「出来るだけ定時にはじめて定時に終わる」
「その様にされますか」
「これからはな」
「そうですか」
「ほな早速社員を増やして」
「お仕事を減らしますか」
「そうするわ」
こう言って実際にだった。
張は写真を雇い彼等に仕事を任せてだった。
自分は経営者としての仕事に専念した、それと共に事業をさらに拡大させ。
成都からその周りにも展開していった、すると。
成都の官庁からだ、こう言ってきた。
成都の市長鹿人の中年女性である彼女が自ら彼の会社の彼の部屋を訪れてそのうえで言ってきたのだった。
「わっちに企業だけやなくてか」
「星の方ですから」
だからだというのだ。
「この世界を救われますね」
「そのつもりや」
「ですから成都とその周辺の統治をです」
「この街だけやないか」
「周りの街や村の責任者も言ってきています」
「市長に町長、村長か」
「はい、彼等もです」
こう言うのだった。
「そう言っている者がいますし」
「そやからか」
「企業経営はそのままでも」
「やってもかいな」
「はい、これからは」
「成都とその周りをか」
「星の方の目的は何か」
市長は張に問う様に言ってきた。
「一体」
「この世界を救うことや」
張は一言で答えた。
「それは」
「でしたら」
「企業の経営だけやないか」
「はい、やはり政ですね」
「そやな、ほなこれからはな」
「治めて下さいますね」
「そうしよか、まずはな」
頷くとすぐにだった、張は話した。
「四川省の統一を目指すか」
「そうされますか」
「ああ、それで会社はな」
今経営しているそちらの話もした。
「もう経営を退くか」
「いや、そちらをされても」
「政を行って同時に企業をやることはな」
このことはというのだ。
ページ上へ戻る