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夢幻水滸伝

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第二百六十話 雲南省掌握その十二

「明日の朝は二日酔いかもな」
「そうかもな、辛いもんはな」
「それだけで酒が進むな」
「ほんまにな」
「ご飯も進みますね」 
 蒲は白いそれを羊肉をおかずとして食べながら話した。
「まことに」
「そやな」
「辛いとです」
「ええおかずにもなるわ」
「ほんまにそうですね」
「しかも汗かいてな」
 見れば全員早速汗が滲んできている、あまりもの辛さそれに熱さのせいであることは言うまでもない。
「身体にもええしな」
「汗をかくこと自体が」
「そうやな」
「お野菜もです」
 紅美は鍋の中の野菜を取って食べて言った。
「辛くなってええですね」
「お肉だけやなくてな」
「お肉もお野菜も食べられて」
 それでとだ、紅美は施に葱や茸を食べながら話した。
「ええですね」
「ほんまにな」
「火鍋は噂以上にええですね」
「ああ、それでお酒もな」
「飲んでいきますね」
「そうしよな」 
 施は今度は酒を飲んだ、飲んだのは桂花陳酒だ。それを一杯飲んでそれからまた羊肉を食べてそれでまた言った。
「ほんま進むわ、酒は」
「汗をかきながら飲む」 
 見れば白いもそうしている、狼人の長い毛の下はそうなっている。実は頭部以外は哺乳類の他の種族もそうだが体毛は白人種の毛深い男性程で汗もかけるのだ。爬虫類や魚類から進化すると鱗と鱗の間から汗をかく。そうして体温調節を行えるのだ。
「これがです」
「ええな」
「ほんまに」
「汗をかくのもええです」
「それもまたな」
「そうしながら食べる」
「それもまた一興」
 白は紹興酒を飲みながら応えた。
「今晩はそうして楽しみましょう」
「そやな、しこたま飲んで食べて」
「そうしてですね」
「その後はな」
「デザートですか」
「桃饅頭頼んだからな」
 だからだというのだ。
「それをな」
「楽しむのですね」
「そうしよな」
 火鍋を食べつつデザートの話もした。
「そっちもな」
「桃饅頭ですか」
「皆好きやろ」
「ここにいる人は」
「そやからな、あと羊もええが」 
 その羊肉を食べて言った言葉だ。
「他の具も頼むか」
「お肉をですか」
「ちょっとな」
「ほな何にする?」
 郭は施に具体的に問うた。
「何の肉にするんや」
「蛙どないや」
「蛙か」
「そや、あれはどないや」
「ええな」 
 郭は蛙と聞いて否定することなく答えた。
「ほな蛙もな」
「入れるで」
「そうしよな」
 こう話して実際にだった。 
 蛙も用意された、そして彼等は蛙も食べたが。
 郭は蛙肉についてこう言った。
「あっさりとしてるな」
「それがええな」
「食べやすいわ」
「鶏肉みたいな味がしてな」
「ええ感じや」
「羊もええが」
 こちらの肉もというのだ。 
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