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夢幻水滸伝

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第二百五十六話 湖南省からその十一

「列車砲は特にそうやが」
「線路の上でないと進めないですね」
「そや、そこもな」
「問題点ですね」
「そやけどな」
 それでもだ、施は美蓮に話した。
「そうした問題点を差し引いても便利やさかいな」
「敷いていきますね」
「そうするで」
「左様ですね」
「そしてな」
「懐化にもですね」
「通すで、複線で」 
 線路の数の話もした。
「それでどんどんな」
「人もものも送りますね」
「水路も使って一気にな」
「そうして戦いますね」
「そうするで」
 真剣な顔で語った。
「準備が整い次第な」
「それでは」
「相手も鉄道を使ってるが」 
 張達もというのだ。
「こっちもや」
「そうしますね」
「それも相手より大々的にな」
 その様にしてというのだ。
「攻めるで」
「人やものの輸送が第一ですね」
「戦はな、輸送と補給が出来たら」
「勝てますね」
「そや、ただ香港やマカオと貿易はしてるが」
 このこともだ、ここで話した。
「金を借りることはな」
「せんですね」
「ああ、軍事費はな」
「自分達の中で、ですね」
「するで」
 その様にするというのだ。
「ここはな」
「借金はしませんか」
「そや、ただ税を上げる位なら」
 美蓮にこの場合も話した。
「その時はな」
「借りますか」
「増税より借金の方がええわ」
「後で返すので」
「まだな」
 こう言うのだった。
「そう思うわ」
「増税は民への負担となり」
 王も言ってきた。
「そして支持もですね」
「失うからな」
「税は必要ですが」
「国家運営の為にな」
「どうしてもですね」
「そや、しかしな」
「それが重いとですね」
 そうなればというのだ。
「民の負担となり」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「活力を奪う」
「民からですね」
「そして国自体もな」
「そうなりますね」
「そやからな」
「税は程々ですね」
「それよりも産業を興してな」
 その様にしてというのだ。
「そうしてな」
「そちらで利益を得ますね」
「そや」
 その様にするというのだ。
「そうする、そして軍事費もな」
「戦のそれもですね」
「相当かかるが」 
 このことはこの世界においても同じである、戦というものが非常に金がかかることは同じことであるのだ。 
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