夢幻水滸伝
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第二百四十五話 財閥の依頼からその九
「どうも星の人はです」
「贅沢は好まず」
「快楽に溺れない」
「生真面目に政に励んで下さるのですね」
「そうですね」
「そうです、ですから」
それでというのだ。
「拙者もです」
「贅沢はされないですか」
「宮殿を建てたり酒池肉林の暮らしをされませんか」
「そうなのですね」
「そうです、ほなです」
白は官吏達にあらためて話した。
「これからも浙江省の統一を進め」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「統治もされますね」
「そちらも進められますね」
「そうします、空船も建造出来れば建造し」
そうしてというのだ。
「鉄道は積極的にです」
「敷かれますね」
「湊も整えていますし」
「そちらもですね」
「行っていきます」
敷いていくというのだ。
「そして河川には堤や橋をです」
「築いていきますか」
「そして民を守り行き来を楽にさせる」
「そうされますか」
「壊れたり古くなっているものは修繕し」
その様にしてというのだ。
「整えます」
「かなりの予算を使いますね」
「しかしそれでもですね」
「積極的に行っていきますね」
「そうされますね」
「こうしたものを整えてこそです」
まさにというのだ。
「政ですね」
「はい、そうです」
「その通りです」
「こうしたものを整えてこそです」
「政です」
官吏達もその通りだと答えた。
「そう言って頂いて何よりです」
「我等も有り難いです」
「どうかこの浙江省をこれまで以上に豊かにされて下さい」
「そうされて下さい」
「それでは」
白も頷いた、そうしてだった。
勢力を拡大させ内政を行っていった、その中で強力な賊達やモンスター達がいれば自ら出陣してであった。
倒していった、それは今もであり。
数百人いた海賊達を成敗してだ、その帰りに兵達に言われた。
「いや、強い海賊達でしたが」
「一瞬で、でしたね」
「全員倒されましたね」
「そうされましたね」
兵達は皆船の上で驚きの声で話した。
「流石です」
「船を矢の一撃で沈められ」
「術でも吹き飛ばす」
「そうされるとは」
「賊を倒してこそ」
まさにとだ、白は彼等に答えた。
「星の者の武です、そしてあの者達は強いですがものは奪いますが人は歯向かっても急所を外して動けなくしようとしていたので」
「赦しましたか」
「命は奪いませんでしたか」
「それで罪人として捕らえましたが」
「それでもですね」
「暫くは牢につないでです」
そうしてというのだ。
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