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夢幻水滸伝

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第二百四十五話 財閥の依頼からその十

「軍律を叩き込みますが」
「その後で、ですね」
「兵にしますね」
「軍に入れますね」
「そうします」
 こう兵達に答えた。
「他の罪の軽い賊達と共に」
「賊でも罪が軽いと軍に入れ」
「そして戦力とするのですね」
「他の星の方と同じ様に」
「そうします」
 強い言葉で述べた。
「その様に」
「そうして戦力を増強する」
「兵を増やして鍛えて」
「そのうえで、ですね」
「そして装備の質も」
 これもというのだ。
「よくしていきます」
「そういえば我々の装備もいいですね」
「以前と比べて」
「白様が来られるまではかろうじて皮の盾と兜で」
「銅の剣や皮の鎧でしたが」
「今は鉄になってきていますね」
「小手や脛当てもあります」
 兵達は言われてそのことに気付いた。
「今では随分とです」
「よくなっていますね」
「ここまでよくなるとはです」
「思いませんでした」
「装備もよおないと」 
 さもないと、というのだ。
「やはり満足に戦えないので」
「それはそうですが」
「しかし兵全員の装備をよくするとは」
「ご自身のことにはお金をかけず」
「そうして下さるとは」
「拙者は神具があり」
 そしてというのだ。
「他の装備もええので」
「星の方は最初からですね」
「神具に非常に優れた装備を備えておられますね」
「神具でなくとも伝説の域に達した」
「そこまでのものですね」
「そうですし拙者は別に贅沢をせんでもええです」
 それでというのだ。
「そんな私利私欲に溺れるよりです」
「兵の装備を整えて下さいますか」
「私共のそれを」
「そうして頂きますか」
「世界を救おうと思えば」
 それならばというのだ。
「その危機が何かはわかりませんが」
「軍が強いとですか」
「その危機の種類によっては対することが出来る」
「その強さの中には装備もある」
「だからですか」
「優れた武具で身を包み」 
 そうしてというのだ。
「強くあってもらいます」
「そうですか」
「それで、ですか」
「私共の装備もですか」
「皆よくしてくれますか」
「これはどの職業も同じで」
 戦闘向きのそれに限らずというのだ。
「魔術師や錬金術師といったです」
「接近戦に参加しない職業もそうですね」
「只のローブ等ではなくです」
「質のいい装備ですね」
「頭や帽子も護り」
「そうしていますね」
「そうです、そうしたものを整え」
 そのうえでというのだ。 
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