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夢幻水滸伝

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第二百四十五話 財閥の依頼からその七

「拙者も。ではその期待に応えて」
「他の街や村を迎えてですね」
「そして彼等を治めて」
 そうしてというのだ。
「そのうえで豊かにし勢力を徐々にです」
「拡げていかれますね」
「そしてまずはです」
「この浙江省を統一されますね」
「そうします、この寧波から」
「それではお願いします」
「政は得手とする職業ではないですが」
 弓兵であることについても言及した。
「ですが」
「それでもですね」
「全力で」 
 そのうえでというのだ。
「行います」
「白様は政治力もかなり高いです」
 市長はこのことはご安心を、と顔に出して語った。もうその言葉が顔に書かれている様で白も見てすぐにわかった。
「それに特技も多いので」
「政関連のですね」
「はい、ですから浙江省位はです」
「治められますか」
「間違いなく」 
 こう語った。
「今以上に豊かに出来ます」
「それでは」
「宜しくお願いします」
「では寧波を中心に内政を進め」
「他の街や村もですね」
「勢力が拡大するにつれ加えていき」 
 そうしてというのだ。
「そのうえで、です」
「民を豊かにされますか」
「そうして賊やモンスターもです」
「征伐されますか」
「軍を整えて」 
「出兵されますね」
「そして時には私も出て」
 その兵達を率いてというのだ。
「そうしてです」
「そうですか、ではです」
「はい、勢力をです」
「拡大されて」
「浙江省の統一を目指します」
「宜しくお願いします」
 こうした話をしてだった。
 白は寧波を拠点に浙江省の統一にかかった、その周辺の街や村に使者を送って自分の勢力に入る様に言いつつだった。
 勢力圏の内政の充実に努めた、街や村の道や線路を整え港もそうした。確かな法も定め軍や警察も充実さえ治安もよくした。
 賊やモンスターは進んで征伐した、当然農業や工業、商業にも力を入れた。すると。
「もう紹興や温州も入り」
「福建省や江西省と境を接しました」
「そこまで至りました」
「後は杭州ですね」
「そちらですね」
「そうですね、まさかです」
 白は官邸にもしている自身の執務室で官吏達に述べた、書類仕事をしているがそれもかなり手早く的確に行っている。
「ここまで勢力の拡大が順調とは」
「街や村を攻めることなく」
「順調に勢力を拡大出来ていますね」
「左様ですね」
「そうなっていますね」
「予想していませんでした」
 そうだったというのだ。
「まことに」
「左様ですか」
「ですが星の方ですから」
「その方がおられてです」
「しかも善政を敷かれていますから」
「そうなっています」
「それも残虐でもなく贅を貪らない方なので」
 白の人柄のことも話した。 
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