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夢幻水滸伝

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第二百四十五話 財閥の依頼からその六

「軍も引き受けます、何かあればです」
「軍を率いてですね」
「戦っていきます」
「宜しくお願いします」
「民を守る為に」
「賊やモンスター達とですね」
「そうしていきます」
 このことを約束したのだった。
「必ず」
「それでは。あと警察も」
「そちらもですね」
「動かされて下さい、私はそちらは出来ましたし」
「では」
「行政の一環で」
 それでというのだ。
「軍に似ていますがまた違っているので」
「動かせたのですね」
「ですからそちらは。そして行政一般は」
「ほなそちらは頼みます」
「それではお願いします」 
 市長は白に深々と頭を下げた、そうしてだった。
 旗揚げを宣言したまたま空いていた屋敷に入ってそこを自身の居にして街全体の政をはじめた。そのうえで。
 寧波の周りの街や村に使者を送って自分達に降る様に言ってだった。
 そのうえで返事を待ったがその返事は。
「全部ですか」
「はい、全てです」
 市長は白に答えた。
「星の方がおられるならとです」
「安心出来るからですか」
「一も二もなくです」
 使者が来ればというのだ。
「それで、です」
「降ってくれたのですか」
「はい」 
 そうだというのだ。
「それだけ星の方は頼りになるのです」
「力があるので」
「それも絶大なまでに」 
 それ故にというのだ。
「そしてその力で、です」
「自分達を守ってくれるので」
「人は弱いものです」 
 市長は切実な声で述べた。
「どうしても」
「そうですね、人は一人一人ですと」
「弱いものですね」
「それ故に絶大な力を持ち」
「それで自分達を守ってですか」
「救ってくれる人がいるならば」
 そうであるならというのだ。
「頼ります」
「それ故にですね」
「頼ります、無論頼りきりではよくないことは承知しています」
 その頼れる相手にというのだ。
「やはり、ですが」
「今はそれぞれの街や村に分かれ独自でことを為し」
「そして賊やモンスターも多いです」
「お世辞にもいい状況ではないですね」
「しかも世界を襲う危機が迫っているとあります」
 そうした状況だからだというのだ。
「その危機から世界をそして自分達を救ってくれるのなら」
「頼りますか」
「そうせずにはいられないのです」
「だから私にですね」
「期待してです」
 星の者である彼にというのだ。
「集っているのです」
「そうなのですね」
「そういうことです」
「そうですか、よくわかりました」
 白は市長の話をここまで聞いて確かな顔と声で頷いた。 
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