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夢幻水滸伝

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第二百四十五話 財閥の依頼からその五

「まずはです」
「寧波の周りの街や村をですね」
「白様ご自身が出向かれて、ですか」
「こちらに入る様に行って回るつもりです」
「それには及びません」
 市長は白に畏まった態度で答えた。
「白様はそれよりも街全体の政を行って下さい」
「街全体のですか」
「そうです、白様の政治力はかなりのもので」
 彼のステータスのことから話した。
「そして政治関連の特技も多いので」
「だからですね」
「そうです、ですから」
 それでというのだ。
「この街に居を構えられて」
「実は家もないです」
「ではそうされて」
「そしてですね」
「そこからです」
「寧波全体の政をですね」
「行われて」
 そしてというおのだ。
「周りの街や村には使者を送り」
「そうしてですか」
「そしてです」
 そのうえでというのだ。
「こちらの勢力に入る様にです」
「話すのですか」
「そうしましょう、そしてです」
「こちらに入れていきますか」
「はい、どうでしょうか」
「この街で行うべき政も多いですか」
「そうなのです」
 これがとだ、市長は答えた。
「政は外のことに加え」
「そうでした、内のこともです」
 白も言われてこのことに気付いた、眉を少しだが顰めさせてそのうえでその通りとなって述べたのだった。
「政は多いです」
「そうですね、ですから」
「拙者はこの寧波に留まり」
「そして全体の政にあたって下さい、そして軍もです」
 市長はこちらのことも話した。
「指揮を執って下さい」
「それは貴方がですね」
「していましたが私の職業は実は医者で」
「そうでしたか」
「政は出来るのですが」
 職業的にそちらの適正はあるというのだ。
「ですが軍を率いることはです」
「苦手ですね、それでは」
「武具を手にしても」  
 それでもというのだ。
「棒を持って振る位しか出来ません」
「専門に鍛錬をしたことはないですか」
「残念ですが」
「では兵法書も」
「読んだことはないです」
「そうですか、それでは」
「効果的に軍を動かすことはこれまで出来ず」 
 それでというのだ。
「その為港のことも効果的に出来ませんでした」
「そうでしたか」
「わかっていても、ですから」
「軍もですね」
「率いて下さいますか」
「わかりました、ほな」 
 白は市長のその言葉に頷いた、そしてだった。
 そのうえでだ、彼は市長に言った。 
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