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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその十二

「その実は」
「死にそうなトレーニングで強くならんか」
「そうかも知れんのう」
「養成ギプスや鉄ゲタと一緒か」
「どっちも意味ないと思うがのう」
「原作者さん一緒やったな」
 施はここでこのことを思い出した。
「そやったな」
「そうじゃけえ」
「それでそうしたトレーニングはな」
「せんけえ、ただの研修じゃ」
「それを行う場所か」
「簡単や、カープの素晴らしい歴史を教えて」
 そうしてというのだ。
「巨人の悪徳と腐敗に満ちた歴史を教えるだけじゃ」
「その二つだけやな」
「特に後者じゃ」
 巨人の真の姿を教えるというのだ。
「そうしたらじゃ」
「実際にやな」
「皆巨人が嫌いになる」
「そうなるんやな」
「そうじゃ、巨人が悪の限りを尽くしてきたのは事実じゃからな」
 このことは碧の言う通りである、巨人程邪悪を極めて来たおぞましいスポーツチームは人類の歴史に存在していない。
「それでじゃ」
「その歴史を教えるだけでやな」
「充分じゃ」
 そうだというのだ。
「ほんまにのう」
「そやねんな」
「それでじゃ」
 碧はさらに話した。
「巨人ファンはどんどん減っちょる」
「ええことやな」
「そして巨人の今現在を見ればのう」
「毎日無様に負けてるな」
「自然とファンはいなくなる」 
 そうなるというのだ。
「巨人には無様な負けがよく似合う」
「まさにその通りやな」
「そうじゃのう、それでじゃ」
「巨人ファンはどんどん減っていっとるか」
「ええことじゃ、ちなみにわらわは代々のじゃ」
 そうしたというのだ。
「カープファンじゃ」
「広島人だけあってやな」
「生まれついての鯉女じゃ」
「その誇りがあるんやな」
「そうじゃ、ただ婿殿は巨人ファンでなかったらええ」
 それでいいというのだ。
「阪神ファンでもじゃ」
「ええねんな」
「大事なのは心と身体じゃ」
「身体入れるか」
「身体はわらわでないと駄目な様にするけえ」
 ここでまたにまあ、と笑って語った。
「毎晩わらわを求めずにいられん様にのう」
「するんか」
「わらわの技でな」 
 夜のそれであることは言うまでもない。
「そうするけえ、そして心は徐々にじゃ」
「合う様にか」
「いきなりは無理でも」
 それでというのだ。
「やってもらうけえ、お仕事は二人でじゃ」
「お金稼ぐ方のやな」
「やってくけえ、わらわは家のお仕事をする」
「それは決まってるか」
「もうのう、兄上様達を助けてな」
 そうしてというのだ。
「それが決まってるけえ」
「そやねんな」
「それでじゃ」
 碧はさらに話した。 
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