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夢幻水滸伝

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第二百四十四話 上海を手に入れその十一

「実は戦国三悪人より悪いかも知れん」
「斎藤道三、松永檀上、宇喜多直家やったか」
「その三人よりもじゃ」
 梟雄が多く出た戦国時代でも特に悪名高い彼等以上にというのだ、三人共その悪名に相応しい悪行が伝えられている。
「元就さんはな」
「悪いんやな」
「もうヤクザ屋さん真っ青じゃった」
「そっちヤクザ屋さんでも有名やったな」
「実は上海でもヤクザ屋さんについての知識からじゃ」
「作戦を立ててたか」
「そして実行に移してた」
 このことも話した。
「実はのう」
「そやったんやな」
「ほんま広島はヤクザ屋さんとじゃ」
 それにというのだ。
「暴走族が有名じゃけえのう」
「某漫画のシリーズやな」
「バッド何とかのな」
「作者さん地元の人やな」
「生まれも育ちもそしてお住まいもな」 
「広島やな」
「あの人は生粋じゃ」 
 生粋の広島人だというのだ。
「そしてあの人も野球はじゃ」
「カープやねんな」
「そうじゃ、兎に角巨人は許されん」
 碧はその目を光らせて言い切った。
「巨人ファンは鯉の穴行きじゃ」
「広島も怖いとこやな」
「いや、大阪には虎の穴があるけえ」
「そっちは阪神か」
「虎の穴言うてもプロレスじゃなくて野球じゃ」
 こちらのことだというのだ。
「やっぱり巨人ファンがおればじゃ」
「そこに入れられるんやな」
「そして洗脳を解くんじゃ」
「巨人真理教からのやな」
「巨人なんちゅう邪教を信じたらあかんけえのう」
 だからこそというのだ。
「そうしたモンはじゃ」
「広島やと鯉の穴でか」
「大阪やと虎の穴じゃ」
「そうした場所に送られるんやな」
「福岡は鷹の穴、北海道は熊の穴じゃ」
「それぞれのチームにあるんか」
「そうじゃ、阪神と中日以外は選手掠め取られたことがあるけえ」
 巨人にだ、巨人は昔はこうしたことは得意であった。球界の盟主とやらは他球団からの選手の掠め取りにより強さを保っていたのだ。
「それでじゃ」
「巨人ファンはやな」
「見付け次第洗脳を解く様にしてるんじゃ」
「そうやねんな」
「まあ別に無茶はせん」
 碧はこのことは保証した。
「プロレスの虎の穴とちゃうけえな」
「そっちは無茶苦茶やってたな」
「もう漫画のな」 
 まさにそれのというのだ。
「アホなトレーニングさせてたけえ」
「コールタールのプールで泳がせたりとかか」
「猛獣と戦わせてな」
「殆ど見世物やな」
「そこで鍛えてじゃ」
「悪役レスラー育ててたんやな」
「そんなことやって強くなるかはわからんがのう」
 そのトレーニングの効果は不明だというのだ。 
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