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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百二十話 于吉、埋伏を作らんとするのことその八

「勝ちます」
「オロチの血にだな」
「私はオロチではありません」
 レオナ自身も言うのだった。
「私は人間です」
「そうだ。御前は人間だ」
「そして」
 今度はラルフとクラークを見て話す。
「ラルフさんとクラークさんの」
「ああ、仲間だよ」
「かけがえのないな」
 それを二人も言ってだった。
 レオナの傍に来てだ。笑顔でこう話した。
「じゃあ今からゆっくりと語り合うか」
「色々とな」
「お話ですか」
「飲みながらな。美味いもんでも食ってな」
「そうするか」
「では野菜を」
 レオナはベジタリアンなのだ。肉は食べないのである。
「お酒はワインを」
「ヘルシーだな。じゃあパスタにするか?」
「あれなら野菜食いながら酒も飲めるからな」
 二人はレオナの話を聞いてそれにしようと考えた。そうしてだ。
 ウィップも加えてだ。パスタを茹でトマトや大蒜を炒めてソースを作りだ。ワインも用意してだ。四人で楽しく飲み食いをはじめたのだった。
 そしてその中でだ。ラルフがレオナに尋ねた。
「で、聞きたいことがあるけれどな」
「何でしょうか」
「レオナは好きな漫画とかあるのか?」
「漫画ですか」
「ああ、本とかな。テレビ番組とか」
 そうしたもので好きなものはあるかというのだ。
「どんなのが好きなんだよ」
「はい、日本の特撮で」
「ああ、特撮か」
「ウルトラセブンが好きです」
 その番組が好きだというのだ。
「よく観ています」
「そういえばだよな」
「そうだな」
 ラルフとクラークはレオナの話を聞いてだ。お互いに話す。
「レオナのあの気の放ち方ってな」
「アイスラッガーだからな」
「自分に似てるからか」
「それでなのか」
「はい、私もそう思います」
 レオナ自身もこう答える。パスタを食べながら。パスタはマカロニ、それも何種類ものマカロニがミックスされたものだ。そこにトマトやマッシュルーム、セロリ、大蒜のソースをかけたものを食べているのだ。当然油はオリーブだ。
「あのヒーローは私に似ています。それに」
「それに?」
「まだ好きなのがあるのか?」
「エヴァンゲリオンが好きです」
 そのアニメも好きだというのだ。
「アニメも」
「そういえばあのヒロイン似てるよな」
「ああ、レオナにな」
「とはいってもレオナはもっと人間味豊かだけれどな」
「そうなってきたよな」
「ならいいのですが」
 レオナは硬い表情で述べる。
「私も」
「そうだよ。あのヒロインはあれはあれで味があるんだけれどな」
「キャラクターの一つのジャンルになったからな」
「無表情系、クールっていうかな」
「そうしたキャラも確立されたからな」
「クーデレですね」
 ウィップはワインをごくごくと飲みながら話す。
「そうした話ですよね」
「ムチ子もそうした話何だかんだでよく知ってるな」
「ウィップです」
 その呼び名は訂正を入れるウィップだった。
 
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