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八条学園騒動記

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第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その七

「ものも食べるし」
「それならお酒も」
「そう、お酒もね」 
 エイミーはプリシラにも話した。
「そうなるわね、飲むかしらって思ったのは私だけれど」
「考えてみたら」
「飲むのも当然ね」
 酒をというのだ。
「本当に」
「そうよね、ただ」
「ただ?」
「大酒飲みのお姫様とか」
 プリシラはどうかという顔になって首を傾げさせて言った。
「ちょっとね」
「ああ、それはね」
 エイミーも言った。
「あまりね」
「よくないわね」
「イメージじゃないわね」
「そうよね」
「お姫様は飲んでも」 
 ペリーヌも言った。
「それでもね」
「静かによね」
「それで少しね」
「それ位よね」
「それも上品に」
 プリシラと話した。
「飲まれるのよね」
「お姫様だとね」
「そうしたイメージよね」
「どうもね」
「お酒を飲まれるにしても」
「少しで静かで」
「そして上品」
「そうよね」
「私達みたいに飲むってね」
 エイミーは笑って話した、酒で顔は真っ赤だ。
「ないわね」
「それはないわね」
「絶対にね」
「プライベートでもね」
「窮屈だから」
 その生活はというのだ。
「どうしてもね」
「そうよね」
「それは仕方ないわね」
「そうしたお立場だからね」
「どうしてもね」
 三人にも話した。
「無理よね」
「華やかだけれど」
「女の子の憧れだけれど」
「その私生活たるやね」
「窮屈よ、一番そうなのは日本で」
 日本の皇室のというのだ。
「もう自由なんてね」
「というか日本の皇室の凄さってね」
 カトリは酔いながらも真顔で述べた。
「ケベック王家の人が留学に行かれて」
「そうそう、王妃様が泣かれたのよね」
「あんまりにも窮屈で」
 カトリはエイミーに話した。
「厳し過ぎるって」
「ケベック王家に嫁がれる前に」
「あの方も王家の方だしね」
 そうして今のケベック王に嫁いでケベック王妃となったのだ、王家同士の結婚は連合でもあるのだ。 
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