八条学園騒動記
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第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その六
「いざとなったら十二単だしね」
「ああ、あれね」
「平安時代の服ね」
「日本の皇室即位とかの行事で着られるわね」
「男の方も礼装で」
ペリーヌは三人にさらに話した。
「それがね」
「平安時代のね」
「それだからね」
「日本の皇室は」
「源氏物語みたいだけれど」
それでもというのだ。
「日本の皇室源氏物語の頃からあるしね」
「源氏物語以前からじゃない」
エイミーは酔った声で突っ込みを入れた。
「日本の皇室は」
「今お話してる通りに」
「四千年だから」
皇紀によればだ。
「神話からでしょ」
「そうだったわね」
「だから源氏物語どころか」
「神話ね」
「それからのお家よ」
「そうね」
こうしたことを話してだった。
また飲む、そこでプリシラは言った。
「お姫様の飲むお酒って何かしら」
「お姫様も飲むの」
「そりゃ飲むでしょ」
こうエイミーに返した。
「誰だってね、特に式典で」
「ああ、催しがあったら」
「公の場でもね」
「それはあるわね」
エイミーも言われて頷いた。
「確かに」
「それでね、どんなお酒飲むか」
「公の場所ならワインかしら」
エイミーはプリシラに考える顔になって答えた。
「ああした時ってワインでしょ」
「それかシャンパン?」
「日本だと日本酒ね」
「日本式の式典だと」
「それでね」
エイミーはさらに話した。
「それ以外の公の場だと」
「ワインとかシャンパンね」
「そうしたものを飲んで」
「それでなのね」
「私の場だと」
「それぞれ好きなお酒ね」
「そうかしら」
考える顔で述べた。
「ふと思ったら」
「まあね」
カトリも考えながら言った、そうしてウイスキーを飲んで余計に酔いが回ると感じながらさらに言葉を出した。
「お姫様も人間だし」
「お酒飲むわね」
「お酒好きだったらね」
それならというのだ。
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